2015年12月10日木曜日

桜堤児童館におもちゃを寄付しました

むさしの児童館推進会は保育園増やし隊@武蔵野・境おやこひろばと一緒に、8月に行われたサンヴァリエ桜堤自治会夏祭りで子ども用品の不要品バザーを開きました。近隣のみなさんのご協力で商品もたくさん揃い、売上が13,510円もありました。当初の予定通り、そのときの売上でおもちゃを購入し桜堤児童館に寄付いたしました。


  • 公園レーサーjarimo×2
  • ドラえもん日本旅行ゲーム×1
  • ゾインゴボインゴ×1
  • トレーシングペーパー20枚×5


余ったお金は桜野小前ローソンのレジ前にある募金箱に入れました。

不要品を快くご提供くださったみなさま、ご購入いただいたみなさま、場所を提供してくださったサンヴァリエ桜堤自治会さま、運営された各会のみなさま、ありがとうございました。

子どもたち、どんどん遊んでくれ。

2015年10月14日水曜日

やっぱり一時保育は足りなくなかった

先日、「本当に足りないのは一時預りじゃないんじゃない? 」という記事を書きました。そのときは小耳に挟んだ程度の情報でソースはないと書きましたが、ソースが出てきました。2013年12月12日の文教委員会です。児童館における緊急待機児童対策に関する工事についての解答で子ども家庭部長がこう話しています。


一方、桜堤地区には限らないのですけれども、今、非常に一時保育の需要が高くなっております。そうした、市内でも何カ所かでやっていますけれども、定員5名規模ですと、もうほとんど固定の方とかで埋まってしまって、なかなか、ちょっとという方が入りづらい状況というのも ございます。
2013年12月12日の文教委員会会議録

「固定の方」は本来保育園でカヴァーされるべき人のことです。やはり一時預りが足りないのではなくて、ただただ保育所が足りないから一時預かりの枠に流れ込んでるだけでした。一時預かり施設を増やす前に、桜堤児童館の二階に入居する前に、ちゃんとした保育園を作るのが先です。

現状の一時預かりサービスは誰も満足できない→増やしても意味が無い
一時預かりに本当は満足度
預けてる普通の保育園に預けたい不満
預けていない一時預かりに預けたい不満

武蔵野市の人口推計によると、この子ども溢れ状態はこの先10年以上は続きます。

2015年9月12日土曜日

本当に足りないのは一時保育じゃないんじゃない?

聞いた話なんで、統計データや調査データがある話じゃないです。市も、ニーズがニーズがといってる割にはデータをとってないので、ド素人の市民がソース無しの話しを書いてもOKということにしておきます。一応このブログでは情報は再確認できるものしか使ってません。 今回は例外です。

保育園での一時預かりというサービスについてです。子どもを預かってもらうので通常保育のようですが、そうではなく、事前に予約してその日だけ預かってもらうサービスです。普段家庭保育をしているお母さん(お父さんも?)が病院や買い物、リフレッシュ、なんかしらの用事があるときに子どもを預けられます。便利なサービスですね。

市は、このサービスが足りていない、ニーズがあると言うんです。いつも予約が取れないと言われてるそうです。が、ちょいと小耳に挟んだんですが、認可保育園の応募で不承諾になってしまった人がしょうがなく一時保育に流れてるそうです。その当人からしたら仕事には行かないといけないし、子どもは預けないといけない、当然そうなりますよね。家庭保育の人がのん気に予約しようと思っても、切羽つまった人はとっくに予約を入れてます。予約が取れなくて当たり前です。

市の言うニーズはこの予約が取れない人のことなんですね。もう、問題の根本は見えましたね。認可保育園が足りないだけなんです。ところで一時保育で凌いでる人達は待機児童に数えられているのでしょうか。市は、認可以外のなんらかの手段で凌いでる人を待機児童の数に取り込んでいません。市の言い分では、どうにかなってるんでしょ?ということらしいです。いやいや、どうにか無理やり凌いでるんですよ。

武蔵野市がちゃんと保育環境を整備しないから、市民はエライことになってるよ。

しかし、いつも通ってる児童館で子ども預けられたら便利だな。でも児童館の場合は他の親子も来てるからちょっとみててができるし、システマチックにするにしても共助タイプの「なかまほいく」の方が向いてるかな。その前に桜堤児童館のお隣には桜堤保育園の一時預かりがあるか。正常に機能してれば。

2015年9月9日水曜日

一文惜しみの百知らず 〜ケチんぼ大作戦〜

武蔵野市は公共施設については今後新しく作らず既存の施設を再利用していこうという考えです。今後出費が増えるから倹約しようってことでしょう。これから超高齢化社会を迎えようがなんだろうがいつの時代も無駄遣いはいけません。

今、市は桜堤児童館にグループ保育室などを入れようとしています。何年か前は桜堤児童館自体を0123にしようとも検討されていました。桜堤地域に何か作ろうとすると必ず桜堤児童館を乗っ取る形で実現しようとしています。これも市としては倹約の一つなのでしょう。しかし、家庭で保育をしている人達からしたら、いつも何で私たちばかりにしわ寄せがあるの?何でこんなに冷遇されるの?家庭保育へのしわよせはこれで終わるの?また何か奪われるの?最後は自宅があるじゃないかと言い出しかねません。

今までがんばって家庭保育をしてきた人達の中にも、こんな市の姿勢を知り落胆し、それだったら子ども預けて働こうかなって人が出てきてもおかしくないです。保育園へ通わせると一人当たり160万円(※)の補助金が出てるなんて聞いたらなおさらです。
小学校に保育園の可能性 - 川名ゆうじ議員ブログ

ここで仮の計算をしてみます。何をケチってるかよくわかりませんが、児童館の2Fを児童館以外の施設として年間何らかの費用を仮に1000万円節約しようとしたとします。その結果、家庭保育の一定数が保育園に子ども預けて働いたらどうなるか。


まずは待機児童が増えます。その後、市は一応保育に欠ける子の面倒はみてくれるということなので保育園に入れるとします。一人当たり160万円の補助金を出すことになります。さて何人が家庭保育をやめて保育園に子どもを預けたらケチった1000万円(仮)が吹っ飛ぶか。たった7人です。ここに使ったパラメータは仮の数字なので、実際の数字では少し違ってくるでしょう。でも7人が100人になるとか大きく違う結果にはならないのでは?そして倹約失敗ということになりますね。

保育園は作らないから待機児童増えても大丈夫だぜ、とか思ってたりして。


やや桶屋が儲かる話のようでしたが、まったく無い話ではないと思います。

市内全子育て家庭が保育園を希望したらどうなるんだろう?市の負担する保育コストが3倍に……こわい、こわい。

2015年9月7日月曜日

桜堤地区での人口増は予測されていた?

この活動を始めてからちょくちょく耳にする「武蔵野市は新しい施設は作らない」という考え方があります。先日の市議会一般質問でも市長の言葉で同様の発言がありました。おそらく次のような文書の中に書いてあると思います。ざっと流した感じでは見つけられなかった…ちゃんと読まないと。


何でこんなのを調べてるかというと。どういう前提の下でこうなったかということと、市全体の前提が桜堤地区にも通用するのかを知りたかったからです。つまり前提が桜堤地区において的外れだったらこんな方針も的外れって言えるんじゃないかと思ったということです。

残念ながら目的の成果は得られませんでした。しまった、また仕事の時間を削ってしまった…

チラッと見て気になったところを突っ込んでみます。

本市の人口(※2)は、昭和40年に13万人に達して以来、若干の増減はあるもののほぼ13万人代半ばで推移している。そして今後の人口推計では2018年(平成30年)ごろの13万9千人をピークに、その先は減少傾向に移っていくと予測される。
武蔵野市公共施設再編に関する基本的な考え方 (平成25年3月)

2013年5月には14万人超えてました。発行された2013年3月から2ヵ月後のことです。人口推計の精度ってどんな程度か知らないんですが、こんな感じなのでしょうか。比較的最近の東洋大学も子どもの人口が爆発するなんて書いてなかったし。

(2)コミュニティ地区の人口推移と人口構成
市域全体の人口は平成30 年頃まで微増傾向となり、その後減少傾向となります。コミュニティ地区ごとの人口推移をみると、地区により違いが明らかになります。
人口減少傾向と予測されるのは吉祥寺南、吉祥寺西、中央北、西久保、関前、境南地区です。特に吉祥寺南、吉祥寺西、境南の3 地区では平成42 年には、平成22 年に比べ10%程度の減少が予測されます。一方で人口増加傾向と予測されるのは吉祥寺東、吉祥寺北中央東、境、桜堤地区です。吉祥寺東、境地区で10~20%程度の増加、桜堤地区では50%程度と大きな人口増が予測されています。
中期的には、地域により人口の増減に偏在が見られ、特に桜堤地区などは行政ニーズの変化を見極める必要があります。
人口構成の変化を見ると、全ての地区で、80 歳以上の人口が増加しています。
武蔵野市 公共施設白書 (平成23年9月)

「地域により人口の増減に偏在が見られ、特に桜堤地区などは行政ニーズの変化を見極める必要があります」と書いてありますね。旧桜堤小を運動公園に!なんてのん気なこと言ってて大丈夫?運動公園ができて行政に感謝する地域住民っているかなぁ?

2015年9月4日金曜日

第3回武蔵野市議会定例会 一般質問を傍聴しました その二

2015年9月2日
山本議員のレポートに続いて笹岡ゆうこ議員のレポート、というか児童館と関係が少しでもありそうな部分を抜き出してみます。

笹岡議員 「武蔵野市の子育て支援施設として0123の評判は高いですが、0123を卒業した3歳以上の未就学児に対する居場所としての公共施設はどのようなものがあるのか?」

邑上市長 「桜堤児童館、いこっと、すくすく泉、総合体育館、プレイス、図書館、コミセンなどがあります。」
第3回武蔵野市議会定例会一般質問 笹岡ゆうこ議員

この中で0123のような使い方ができるのって、桜堤児童館、いこっと、すくすく泉の三つだけです。残念ながら吉祥寺付近には一つもありません。そもそも次の行き場が無いのに何で0123追い出されないといけないんだろう?4歳になれば市民は卒業し、3歳までは市外の人も使える。市民が追い出され市外が使えるこの矛盾感。市の施設なのに…

0123という機能は役に立つのに、0123という施設になると使いづらい。やはり0123という施設の考え方は改めて、子育て施設の中に0123特区のような部屋か、元気のいい子が突入できないような仕切りを作るのがいいんじゃないかな。

また、0123機能はそもそも児童館の一機能です。西部地域では0123機能を児童館の中に作ることによって、年齢による継ぎ目の無い環境を整えられます。0123の子と卒業した子を難なく遊ばせられます。0123の良さ+児童館の良さを享受できます。

三鷹も吉祥寺も児童館作ってもらえばいいのにね。

2015年9月3日木曜日

桜堤地域の子どもがどれだけ増えているか

桜堤地域は人口増だとか子どもが増えてると言われています。確かにそういう実感もあります。そこでどれくらい増えてるのか、これからどれだけ増えるかを桜野小の児童数から絵にしてみました。


 

桜野小は平成8年に境北小と桜堤小とが合併してできました。そのときの児童数はおよそ450人でした。そして平成27年現在桜野小の児童数は827人。ピークを迎える平成34年は1046人になると予測されています。つまり二校で450人から一校で1046人にまで膨れ上がります。人数で2.3倍、小学校の児童密度でいえば4.6倍です。確かにスゲー増えてる。

それでも旧桜堤小跡地は子どものために使われず、さら地にして運動公園となるようです。このセンスの無さもスゲー。

自分がノビノビ運動したいがために、子どもにきゅうくつな思いをさせる人っているんだろうか?

第3回武蔵野市議会定例会 一般質問を傍聴しました その一

2015年9月2日
今回の一般質問では山本ひとみ議員が大きい見出しで桜堤児童館を取り上げてくれました。少し細かくレポートします。

■東部の保育施設
まずは、児童館と関係がある子育て分野で東部の保育施設不足についての質問

市の東部地域が比較的保育園の充足率が足りないように思いますが、地域的な保育施設配置がどのように考えてるのか?
第3回武蔵野市議会定例会一般質問 山本ひとみ議員

に対して市長の答弁は

東部地区の保育施設の入所枠が全体的に足りていないことは承知している。保育施設の建設候補地などがなかなか得られない。また、家賃も高額なので西部に比べると整備が足りていない。
第3回武蔵野市議会定例会一般質問 邑上市長

つまり、建設する場所がない、借家ではやらない、ということです。が、これは市がやらない理由か、民間ができない理由なのかは不明です。

■桜堤児童館
子育て支援施設を児童館内に作ることで施設を一部使えなくすること対して

機能の拡充ではなく、機能の縮小ではないのでしょうか
第3回武蔵野市議会定例会一般質問 山本ひとみ議員

という質問がありましたが、これには回答がありませんでした。また、保育施設の重要性も強調しながら次のように文言もありました。

なぜ児童館の中に保育施設を作る必要があるのでしょう?保育園も一時預かりもどちらも必要な施設で拡充は必要な施設だと思っておりますが、なぜ児童館の中に作るのか?
第3回武蔵野市議会定例会一般質問 山本ひとみ議員

市長はこれに対しても答弁することはありませんでした。もしかして箇条書きになった設問にしか回答しないのでしょうか。

桜堤児童館以外の場所で子育て支援施設を設置した場合何が課題か?
第3回武蔵野市議会定例会一般質問 山本ひとみ議員

という箇条書きになっていた質問に対しては回答がありました。

新規に設置するのであれば新たな費用が発生すること、市の考え方としては市全体の公共施設のあり方を考えた場合に、新たな施設を設置するのではなく、まずは現在ある施設を活用するのが基本であると考えている。
第3回武蔵野市議会定例会一般質問 邑上市長

既存施設の改修に50億円かかることもあれば、新規保育園を数億円で作れることもあります。費用については一概に既存施設が新規施設よりいいとはいえないのでは?

ところで、吉祥寺地区で建設候補地が無いので作れないという話がありましたが、西部地区では候補地があっても作られることはありませんでした。東部地域についての答弁は何だったんだろう?あってもなくても作らないならそんなの理由にならないよ。逆に西部地域に適用した公共施設理論を東部に当てはめると0123の中にグループ保育を含む複合型子育て支援施設に作ることになります。でも作られない…

一つ一つの事象については、一見つじつまが合っているように見える理由を提示したつもりでしょうが、二つを並べると、おかしなことばかりです。

市長が最後にこのように述べました。

公共施設全般的にこれから増やしていかないという大きい方針、それから既存施設を有効活用して行こうということの中から、まずは既存施設の活用というのを第一に考えていくべきではないかなと考えています。
第3回武蔵野市議会定例会一般質問 邑上市長

桜堤地区で「活用されていない既存施設とは何ですか?」という質問をしたら、ほとんどの人が「旧桜堤小」と答えるでしょう。答えない人は旧桜堤小を知らないだけで。つまり市長は自らの口から旧桜堤小の活用を第一に考えていくべきと言ってくださっていることになります。ぜひ進めて欲しいものです。

議長の「時間です」とう言葉で質問が終了しました。

2015年8月27日木曜日

第16回策定委員会を傍聴してきました

2015年8月21日(金)
武蔵野市役所で行われた第五期長期計画・調整計画(五長)の第16回策定委員会を傍聴してきました。例によって桜堤児童館についてどんな話し合いがあったのか紹介します。

今回の事務局から提出された資料は前回とどう変更があったか差分内容も書き込んだものがありました。これはすごく読みやすい。変更の意図も読取りやすい。Unixコマンドの diff のようで。欲を出せば、すべてテキストデータで扱って、git で管理すれば、誰でも、いつでも、事務局にお願いせずに変遷を確認できますね。以下の引用ではその記法を再現しました。打ち消し線が削除、下線が追加です。

基本施策4 子ども・子育て家庭を支援する体制・施設の整備
(3) 桜堤児童館の機能拡充
桜堤地区における乳幼児・児童の増加に伴い、家庭で子育てをしている親子子育て家庭への支援事業の必要性、保育所待機児童の増加、小学生の放課後の居場所など多様なニーズに的確に対応するため、桜堤児童館は、地域が求める課題解決に向けた施設作りを進める。子育てひろば、一時預り、グループ保育、小学生の居場所・遊び場など複合型子育て支援施設へ機能、市民の意見を聞きながら子育て支援機能の拡充を図り、地域の子育て支援団体をはじめとする民間の活力を生かした運営を行っていく。
第16回策定委員会資料 2子ども・教育

今回の攻防は文面後半に出てくる「拡充」を「充実」に変更するかでした。ある委員から次のような意見が出ました。これは当日配布された資料にあったものです。後日、市のホームページにアップされるとはずなので確認できます。

「拡充」という文言は、前回の計画(案)同様に一定の方向づけがなされている印象を与えます。折角「市民の意見を聞きながら」となりましたので、様々な意見がでるよう「拡充」ではなく「充実」としてはどうでしょうか。
第16回策定委員会資料 資料3

この意見に対して多くは、「充実」にしてしまうと新しいことをできなくなるので「拡充」がいいというものでした。たしかに、この単語だけを読めばそうなりますが、「子育て支援機能の拡充」というで読めば、児童館の健全育成機能はほっとくか縮小で、子育て支援機能(グループ保育・一時預り)を拡充ということがわかります。つまり縮小という方向性は一つも変わっていません。

「市民の意見を聞きながら」の部分は副市長から、市はいつも市民の意見を聞きながらやっている、だからわざわざ書く必要はないのに、ここにはあえて書いている、という発言がありました。「いつも…」の意見に「はいそうですね」という市民はそういないでしょう…でも「市民の意見を聞きながら」の部分が追加されたのはうれしいです。今まで意見を操作されたり、無かったことにされたりしていたので。武蔵野市はまだマシなほうなのかもしれませんが。

重要で基本的な点、「地域が求める課題」が「市民の意見」から得られることを期待すると、「地域が求める課題」は調整計画ができあがってからわかります。それから、それを桜堤児童館が背負わないといけないことなのかどうか決めることになります。誰が決めるんだろう?

「俺に決まってんだろ」 って声が聞こえてくるような…

「っていうかもう決まってるよ」って横槍も聞こえてくるような…

9月15日に計画案が発表になりパブコメ募集が始まります。募集ページでは個人情報の取り扱いについて現時点で何も記載されていないので、住所・氏名などを書くのに不安を感じる方が多いかもしれません。しかし、パブコメは市へ直接意見を出せる数少ない機会です。ちゃんと記録に残るニーズになります。五長や調整計画の方向性とは違った新しいアイデアも将来役に立つかもしれません。

2015年8月12日水曜日

第15回策定委員会を傍聴してきました

2015年8月7日(金)
武蔵野市役所で行われた第五期長期計画・調整計画(五長)の第15回策定委員会を傍聴してきました。例によって桜堤児童館についてどんな話し合いがあったのか紹介します。

同委員会を傍聴された川名議員も当日の様子を報告されているので参考にしてください。



まずこれから転載する今回の計画案(案)が拡充ではないことに注意してください。桜堤児童館のこれまでを知らない人が読むと、なるほど拡充されるのかと勘違いしてしまいます。児童館機能としては、工作室、調理室、2Fホールともう一部屋が無くなります。機能縮小です。では転載します。

基本施策4 子ども・子育て家庭を支援する体制・施設の整備
(3) 桜堤児童館の機能拡充
桜堤地区における乳幼児・児童の増加に伴い、家庭で子育てをしている親子への支援事業の必要性、保育所待機児童の増加、小学生の放課後の居場所など多様なニーズに的確に対応するため、桜堤児童館は、地域が求める課題解決に向けた施設作りを進める。子育てひろば、一時預り、グループ保育、小学生の居場所・遊び場など複合型子育て支援施設へ機能拡充を図り、地域の子育て支援団体をはじめとする民間の活力を生かした運営を行っていく。
第15回策定委員会資料

この施策文面に対してこんな意見がありました。
  • この文面がいい。
  • 拡充なんだからいいじゃないか。
  • 地域の意見をまず聞くと書くべきだ。
  • 地域のニーズ調査は行ったのか。
  • 面積が増えるわけでもないので、何かが拡充されれば何かが縮小されるはず。ただただ拡充ではない。
ここでは議論されていない重要な基本的な点があります。「地域が求める課題」とは何か、そして、それは桜堤児童館が背負わないといけないことなのか。

行政から言わせれば、こんなの市民自治のアリバイ文書でしかないのだから、議論なんて無意味なんでしょうが、アリバイにも必要な手順があるでしょう。せめてそれくらいは守ろう。

また、機能拡充という言葉を使うのであれば、児童館の機能や目的は児童館ガイドラインにしっかり書いてあるので、それに沿って進めるべきでしょう。これまた最近流行りの独自の解釈でしょうか。

保育についても、保育園へ子どもを通わせたいすべての人に聞いたわけじゃないので、どれだけの人がそう希望しているかは分かりませんが、認可保育園が欲しいと言っている人の多くは、こんなツギハギだらけの計画ではなくて、第二、第三の桜堤保育園や境保育園が欲しいと言ってるのではないでしょうか。0~5歳の子が安心して通える保育園を。

この施策は桜堤地域のためのものなのか、行政の面子のためのものか、某子育て系NGOのためのものか…

副委員長の「私が大事にしたいのは桜堤のあの地区あの地域に住んでいる子どもや子育てをしている家庭が安心して幸せにあの地域で暮らしていけるためにはどうしたらいいのか。」という言葉が空しく聞こえる。

長年に渡って子どもを見るということを市も高く評価していた

武蔵野市は平成28年4月に地域子ども館あそべえと学童クラブの運営を一体化して子ども協会へ委託します。その説明が子どもプラン推進地域協議会と教育委員会の定例会でありました。

その中で、運営主体を一体化するメリットと子ども協会へ委託することのメリットがいくつか挙げられています。これらの話しは一体化・委託化を決める前に話すことだと思うのですが…気になる記述があったので取り上げます。

3 子ども協会の運営による子どもへの支援の向上
(1) 子どもの育ちの連続性を支える
0123、保育園など地域と協働した子育てや子どもの育成活動を実施している。乳幼児期から学童期までの途切れ隙間のない支援により、子どもの成長発達を継続して支えることが可能になる。それによって、配慮が必要な児童についてのより適切な支援や、小1プロブレムへの対応等も期待される。
子どもプラン推進地域協議会(平成27年度第1回)資料

どこかで似たような話があったような…
児童館ガイドラインの機能・役割の一項目目に「子どもと長期的・継続的に関わり、遊び及び生活を通して子どもの発達の増進を図ること」という記述があります。市はやっぱり児童館の価値を評価してるということでは?我慢しないで市内全域に児童館を作ってみてはいかがでしょう。

と書いたら

これからは子ども協会がその役割も果たせるようになるから児童館は要らないのでは?と言い返されそうですね。

いえいえ、0123、保育園、あそべえ、と別々の施設とスタッフでそれができるとはとうてい思えません。それとも、個人情報データベースでも作って徹底管理するつもり?それも怖い怖い。

しかし、何で児童館を解体して年代別で輪切りにして施設に割り振ろうなんて考えたのかな?長期的・継続的な関わりが大事だって分かってるのに。


■子どもプラン推進地域協議会と教育委員会とでの資料の違い
両会での資料は概ね内容は同じなのでが、一部違っていました。委託化への工程についてです。子どもプランでは平成27年度に何をやるかを列挙していますが、教育委員会では平成28年度分、29年度分まで載っていました。それから平成27年の仕事の一つに(5)学童クラブ条例の改正(延長時間等)が追加されていました。教育委員会の資料を転載します。

5 職員配置を中心とした委託化に向けての工程案
【1】 平成27年度
(1) あそべえ館長と主任指導員の定期合同会議の開催(26年度からの継続)
(2) 児童館職員のあそべえ及び学童クラブへの定期巡回(26年度からの継続)
(3) 子ども協会の事業実施計画作成等(市・協会との協議による)
(4) 事業委託についての市民・職員・学校への説明
(5) 学童クラブ条例の改正(延長時間等)
【2】 平成28年度
(1) 市直営でのモデル校3校での実施(学童クラブの開所時間延長)
(2) 施設長を3名配置(市職の3名)
(3) 準備担当職員(事務)の子ども協会への派遣
(4) 子ども協会の定款変更申請、各種規則整備等
【3】 平成29年度4月
全12校委託化開始(施設長を12名配置)
平成27年武蔵野市教育委員会定例会第8回資料

平成29年4月?陳情があったときに平成28年4月よりやるようなことを聞いたような…

子ども家庭部長「めどを28年4月というふうに持っていっています

子ども家庭部長「学童の延長、今実施を検討しておりますけれども、こういった全児童、全家庭にかかわる問題については一斉にやるつもりでございます
平成27年3月6日文教委員会議事録

2015年7月24日金曜日

そういえば前は水遊びができたなぁ

そういえば桜堤児童館では前は水遊びができたなぁということで過去の市報を見てみることにしました。武蔵野市報は市のWEBサイトで平成19年からPDFファイルでダウンロードできます。水遊びといえば、夏、8月1日号あたりから調べたらいいかなとダウンロードしてみると一発ツモすぐに見つけることができました。当時の市報によると毎週水曜日が水遊びの日だったようです。ついでに最近はどうなのかなと平成26年の市報を見ると…


 あらら、ずいぶんさびしくなっちゃいました。今年の8月1日号はどうなるかな。

2015年7月22日水曜日

厚生労働省「児童館利用に関するアンケート」

この7月から厚生労働省が、「児童館を利用されている保護者の皆さまへ『児童館利用に関するアンケート』ご協力のお願い」という見出しのアンケートを実施しています。これからの児童館のあり方について検討する委員会「遊びのプログラム等に関する専門委員会」が設置され、そのための意見募集が目的のようです。


実際に、こういう委員会ができたということは、行政は一定の方向性、既にどの程度具体的な絵が描かれているか分かりませんが、方向性があるはずです。委員会の役割はそのお墨付きを与えることです。そのデータの一つとしてアンケートが利用されます。

行政の方向性が縮小なのか発展なのか、はたまた思いもつかないイケテルアイデアなのか、まったく分かりません。ただ、座長を児童健全育成推進財団の鈴木理事長が務めるとのことなので期待しています。この財団は児童館ガイドラインに深く係わっています。

アンケート用紙は桜堤児童館にもあります。保護者用と子ども用がありますのでお間違えの無いように。桜堤児童館の窓口によると、28日(未確認)まで受け付けているそうです。

■ 参考
「遊びのプログラム等に関する専門委員会」について(情報提供・お願い)
第2報:「遊びのプログラム等に関する専門委員会」について(情報提供・お願い)

2015年6月27日土曜日

いろんな児童館を観てみよう

財団法人児童健全育成推進財団のページ 見る児童館 では各地の児童館が映像化されています。 運営者が観て勉強するのかな?いずれにしろインターネットで公開されているので誰でも観ることができます。
武蔵野市の児童館はいわゆる児童館とは違って、小中学生の遊び場ではなく、乳幼児~小学校低学年の利用が中心と言われたことがあります。よその自治体では児童館に学童保育が入っていたり、で、たしかにそうなのかなと思っていました。ところが上のページの映像を観てると、どうやら武蔵野市が特別変わってるんではなくて児童館はその館ごとに特徴があるもんなんだなと思うようになりました。逆に特徴がないと面白くないなとも。そもそも児童福祉法にも児童館ガイドラインにも役割や目的は書いてありますが、具体的にどうしろこうしろとは書いてません。目的のために各児童館がどうアプローチするかは運営者のアイデア収集力次第ってことですね。あ、よその児童館からアイデアをパクって来るのもありです。

(札幌市苗穂はるにれ児童会館)
『ありがとう』の輪を広げたい


(港区立台場児童館)
街のホットステーション

(八王子市立浅川児童館)
幸せの種を育む

(日光児童センター)
あなたの笑顔に出会いたい

(神戸市立魚崎児童館)
出会いが生み出す子育ての力

(岡垣町こども未来館)
幸せを分かち合う

2015年6月18日木曜日

桜堤児童館の二階はどうなる?20150618版

2015年6月18日(木)

文教委員会を傍聴してきました。ここ最近では五長・調整計画で桜堤児童館がなくなることは無いと確認され、市議会本会議では市長は桜堤児童館はしばらく現状維持と答えていました。今日の文教委員会ではどうだったのでしょうか。

桜堤児童館についての議題はありませんでしたが、川名議員が保育園の話の中で触れてくれました。

川名議員の桜堤児童館の、二階については来年以降どうするのかという質問に対して子ども家庭部長は次のように回答しました。

「今後、待機児問題がある程度見込みがつくまでは児童館の中で、小規模保育については一定程度の期間運営を続けていく。今のところそういう予定です。」

「ある程度の見込み」が具体的に何を指すのでしょうか。「今のところ」というのが今後議論の余地があるのかどうか。どうなんでしょう。

また、今後小規模は増やしているのか?URの空き室利用は考えられるのか?という質問に対して子ども家庭部長はこう答えました。

「今課長が申しましたように、小規模の公募をしまして、それが今月中にプロポーザルで結果が出ますので、また○○で報告をさせていただきたいと思ってますけど。そこが19人定員のところが3箇所、今回のコスモ[註1]のほうで99名、それと認可化[註2]によりました22名ですね。これで一応この4/1の待機児は127という結果が出ておりますので、この数字だけみますと一応これでクリア、来年度に向けては準備ができているということではありますけども、また年度途中の動きもあります、ここ数年児童数が増えていたりだとか、あるいは出生率が少し上がっていたり、就労率が上がっていたりということもありまして、申請数もまた来年も増えるのではないかという見込みもありますので、そこらへんの動きを早めに察知をしながら必要な対策をとっていく」

待機児童数はクリアされたと発言されているのと「ある程度の見込み」の関係はどうなっているのでしょう。

[註1] 平成28年4月開所予定の新設認可保育園
[註2] 平成28年4月に認証から認可へ変更し、受け入れ人数を増やす保育所

2015年5月16日土曜日

第11回策定委員会を傍聴してきました

2015年5月15日(金)
前回の策定委員会から市議会選挙を挟んで、市議会も新体制になってからの初めての策定委員会です。いつもより多くの議員さんたちが傍聴されていました。

さて、桜堤児童館については、行政から、児童館開設の経緯、利用状況、これまでの長期計画での記載、行政の提案、討議要綱への市民意見、市民説明会での資料、行政で随時受け付けている市民意見が説明・紹介されました。

随時受け付けについては公開される場が無いので、ここでピックアップしておきます。

  • 一時保育については、利用者が予定調整しやすいので、すべての地域の人が(児童館に)一時預かりを必要だとは思ってないのではないか?
  • 小規模保育が待機児対策で児童館に入っているが、URに戻ってほしい。
  • 0123の質自体は評価しているけど、児童館の一つの部屋として入れるのはいいとしても、全体として0123にするのはいかがなものか。
  • 民間の活用については、どんどん進めるべきだとは考えているけど、施設全体を民営化は心配をしている。その理由は、行政あるいは議会の関与が薄れていくから。
  • 運営協議会のような形で常日頃から利用者からの意見を聞くような公式な場があると望ましい。

議論については後々書き加えるとして、そのまとめの部分を書きとめておきます。

今までの議論の中で桜堤児童館を無くしてしまおうとか0123化にしてしまおうということは無いんだよということが確認されたということでよろしいですね。それを前提にしながら絶対にぶらしたくないなぁと思ってる。

私個人の視点としては……

行政vs住民というそこの構造ではなくて、私が大事にしたいのは桜堤のあの地区あの地域に住んでいる子どもや子育てをしている家庭が安心して幸せにあの地域で暮らしていけるためにはどうしたらいいのか。ここのゴールを絶対にぶらしたくないっていう点と、そのゴールに向かって行政と私たちと住民の方がいっしょに向かって考えていくんだ、というここの部分はぶらしたくないなというふうに思っております。
第11回策定委員会での副委員長のコメント

ということで、副委員長のまとめで児童館の廃止はないこと、0123施設化もないことが確認されました。

2015年4月24日金曜日

統計マジック、結果が入れ替わる

先日、川名ゆうじ議員が桜堤児童館をどうしたらよいかというアンケートした結果をブログで発表しました。大括りの意見を円グラフにしてあって概ね廃止するのは早計だという意見で安心しました。今回はこちらの統計ではなくて保育園についてです。以前読んだ本に「これでいいのか保育園」というものがありました。この本では武蔵野市の保育園で、利用者・父母会会長・行政の諮問委員会という異なる三つの立場を同時に体験した話が書かれています。サービスする方と受ける方両者の立場を理解してる珍しい著者です。

統計の話に戻ります。この本によりますと、武蔵野市は保育園を民営化するかどうかを検討する諮問委員会に一つの統計データを提出したとのことです。内容は市内の公立と私立の保育園利用者の満足度アンケートです。選択項目は大変満足・満足・どちらかと言えば満足・どちらとも言えない・どちらかと言えば不満・不満・大変不満です。普通、どれだけ人が満足してるか、どれだけの人が不満を持っているかは、満足の部の合計や不満の部の合計で調べます。ところが市はどちらかと言えば○○の部分を省いて比較した数字を出してきて公立園より民間園の方が満足度が高いと結論づけたのです。だから民営化はいいことだと言いたいのでしょう。ところがどうでしょう、どちらかといえば満足まで加えると結果が逆転してしまうんですね。この部分を聞かされなかったら民営推進に傾きます。みごとな情報操作でした。それに気がついた著者もおみごと。下のグラフはアンケート結果です。数値は%です。


しかし、このアンケート結果は園毎のアンケート回収率が大きくばらつきがあったり、標本母数が少ないことによる現実とのズレがあることを考えると、どちらが満足度が高いとは言えません。このデータで諮問委員会の流れを変えようとするのは無理があります。民営・公営どちらも満足度は高いんじゃないでしょうか。

2015年4月9日木曜日

三圏構想用マップ

平成17年3月に発行された「地域子育て支援推進担当報告書」に分かりやすい図がありました。


各施設へ自転車で10分で通える範囲を円で示しています。その円内に住んでる人は、その施設を利用しやすい距離にいるということですね。逆に言えば、どの円にも入ってない人は、少々がんばって通うということです。ということで、市が施設を作るときはできるだけ全ての人が利用しやすいように、円に入らない面積を減らす努力をするのでしょう。

今まで議事録などを読んでいて、市内に三ヶ所、東部・中部・西部に地域を分割してそこに施設を配置するという話しがよくありました。児童館や0123もその一つです。0123を例にとれば、境に作る場合は、下の図のように赤いく描いた円がちょうどよいのではないでしょうか。地図を重ね合わせてみると、円の中心はちょうどJAがあるあたりです。


過去に桜堤児童館を0123にしたらどうかという案がありました。そんな中で、2010年3月5日の文教委員会で土屋美恵子委員がこんな発言をしています。

私的には、桜堤児童館に0123をつくることには余り賛成はしないです。場所的なことを思っております。あそこはすごく外れです。今の児童館であっても、境南地区とか、ほかの地域から行く方はすごく不便なのです。武蔵野市の0123は全部市の外れにあります。まだ同じ轍を踏むのかというような、これは私の感想ですが、特に乳幼児を抱えている場合には利便性のいいところというのがありますので、その辺のところは、もう少し確認していただきたい。

上の地図を見る限り、土屋委員の意見は一理あります。いや、一理どころか凄く真っ当な意見ですね。中央線が高架になって南北の移動がスムーズになったのも土屋委員の意見を後押しします。複合型子育て支援施設もここらへんがいいんじゃないの?駅も近いし。

2015年4月7日火曜日

みんな急がば回れ

桜堤児童館転用の背景について先日市長よりお話がありました。それを紹介した記事にもありますように、市長と食い違う説もあります。これは、より広く知らないといけないということで過去の議事録を読むことにしました。具体的には児童館というキーワードで議事録から検索して片っ端から読んでいきます。当然、キーワードが含まれていれば何でもピックアップされてしまいます。転用とは直接関係ない話も引っかかるわけです。今回はそんなことの一つの話です。

平成26年第4回定例会での近藤和義議員の一般質問でのことです。行政は話の進め方がまずいというのです。ごもっとも。そのとおり。児童館の転用もその一例として取り上げられました。

政策決定過程における市議会議員への情報提供について尋ねます。このたび、議案には上がりませんでしたが、行政側より児童館の廃止に伴う施策の今後について、おおよその骨子が固まりましたので報告をしたいと説明がありました。児童館については、この話を聞く前に、市民から、廃止になると言われたがどうなのかと問い合わせがありました。私は、非公式にもこのことを知り得なかったのですが、昨年の北ホールについても同様なことがありました。また、児童館についてはその活動の歴史は大いに評価されています。しかし、武蔵野市西部に1カ所の設置のため、利用者に地域差があり、さまざまな意見が出されていることは承知しておりました。他の議案のほとんどもそうですが、骨子が固まってから我々に説明があるということは、その議案がかかれば、賛成か反対の立場を示すことしかできません。さらに、市民の方が先に情報を得ているということは、市民に相談を受ける立場の我々議員はまことに不勉強ではないかと思われてしまいます。また、行政側も車の両輪と常々申しておりますが、情報の出し方がこれで意見交換をするということは、全く片車輪と言わざるを得ません。過日の文化会館改修工事の際は、全員協議会を二度開き、さまざまな意見交換をしました。これとて予算審査の際、文化会館基本設計に関する予算及び改修関係項目に多くの疑問が出され、本予算の取り扱いについて陰が出てきたため、市長より議員に意見を求めたり、それまで予算の執行をしないと申し出がありました。このことによって実現したものでした。北ホールや歴史資料館の件などももっと早い時点から市議会と情報交換し、意見交換をすれば、もっとやわらかく、順調に動いたと思います。したがって、施策を決定する際には、今度このような施策を行いたいがどうだろうとの意見を、素案のときから市議会に情報を提供し、施策立案の進捗に合わせ行政報告など適宜に情報交換をすべきと思います。

(中略)

情報提供についてです。市長は、情報提供を行政報告において行っているというふうに今おっしゃっていました。確かに、行政報告は前市長の時代よりも丁寧にたくさん何件も出ています。それはわかります。そうでなくて、もっと、こういう施策を行いたいのだけれどもどうだろうかというところからやってもらうと、もうちょっとありがたい。例えば北ホールについては、今度北ホールをこういうふうに転用したいのだけれどもとか、あるいは返したいとか、そういうことを私たちに行政報告の前に示していただければ、もっともっとやわらかくきちんとできたのではないか。というのは、決まってからお話をいただいています。この決まってからのお話というのは、さまざま、例えば児童館の問題も、児童館の方向性の骨子が固まりましたのでというお話をいただきました。そうすると次に出てくるのは廃止条例です。そうすると、これは廃止条例がいいか悪いか、賛成か反対かという形になってしまうのです。児童館の将来をどうしたらいいのだろうかと。時間はかかります。でも児童館の将来をどうしたらいいのかということをやはり私たちに示して、それで案の一つにこういうものがあるぞということを言っていただければ、もっともっと、先ほど申したようにやわらかく、そして早い解決を見るのではないかというふうに思っています。時間はかかります

現状の話の進め方ではろくな意見交換ができない。問題点の洗い出しもできない。改善点も出せない。もっと違うアイデアも出せない。行政は議会の意見を聞く気なしということでしょうか。これじゃ市民意見も無視されちゃいますね。手元に調整計画の策定委員会で配布されたワークショップIIの実施報告【速報版】があるのですが、いっさい討議要綱には取り込まれていないようです。

行政のアイデアでは解決できないけれども、解決できる問題があったらどうするのでしょう。議会は解決できないアイデアなんて採用しないから、その問題は放置されて酬われない人が生まれちゃうのでしょうか。児童館に限れば、解決できないで現状維持が継続されるという嬉しい副作用が得られちゃっています。いやいや、こんなことを喜んじゃダメです。児童館も合理的な判断を基に拡充しなければ。

一般的な問題に話を戻して、近藤議員の言うとおり、時間はかかるけれども、行政・議会・当事者で合理的な方針を作るべきです。その他によい知恵を持ってる人がいれば頼ってもいいですね。他自治体のアイデアも参考にしたいですね。あ、近藤議員は当事者については含めていませんでした。でも、一緒にやったほうが、結局は近道だと思います。

そういえば、境こども園の園庭問題も早いうちから当事者との意見交換があれば、陳情を出されることもなく、土壇場で図面を描き変えることもなく、丸く収まったのに、ということもありました。

北ホール、市民文化会館、歴史資料館、桜堤児童館、境こども園園庭、進め方の問題多すぎない?

これって、もしかして、自治基本条例と関係ある?行政の仕事の仕方、議会の関わり方、市民参加とか。

2015年3月31日火曜日

平成26年度の記録を作りました

行政からしたらもう何十年と続いた事業の途中経過だったのかもしれません。しかし、現桜堤児童館利用者からしたら寝耳に水、突然知らされた桜堤児童館転用事業でした。平成26年初夏から始まった転用に関係する一連の出来事をまとめました。ぜひご覧ください。まだ書き記すべき情報もありますので、随時補足していきます。今週中には補完できるでしょうか。

桜堤児童館の廃止案とその見直し活動の記録

平成26年度末での桜堤児童館の行方は、いったん廃止は棚上げとなり、第五期長期計画・調整計画の策定委員会での議論を待ち、その結果に従って再度どうするか検討することになっています。その間、利用者からのヒアリングやニーズ調査が改めて行われる可能性もあります。今期が最後になるつもりで、利用者が意見を出して行くことが大事だと思います。

平成27年度は策定委員会の後半戦が始まったり、武蔵野市議会選挙があったりします。しっかり意見を出していきましょう。

カンパやチラシ配布のお手伝いをして下さった方、ありがとうございました。これにてこれまでの活動報告とさせていただきます。今後ともよろしくお願いします。

2015年3月24日火曜日

桜堤児童館転用の本音を聞けた?

予算特別委員会5日目、締めくくり総括での川名委員と市長のやりとりで、第五期長期計画に児童館の転用が記載された背景に市長が触れました。

■川名委員:
高野委員から質問があって、

「長期計画に、桜堤児童館はその機能・役割は全市的に発展させ将来的には0123施設化を図るって書いてあったことに対してどういう経緯でこうなったんですか

という質問があったかと思うんですけど、それに対する答弁がなかったんですよね。でも、

「これらを含めて、子ども協会等々についてもいろいろ経緯があるのになかなか説明がしきれてないんじゃないか」

と質問したときに、市長からも

「そこらへんは分りやすいように、これから説明していく」

とお話があったんですが、それはそれで評価するんですけども、

この全市的展開って話がどっかから出てきたかっていうのを私ももう一回議事録を再確認してきてきたんですけれども、2009年11月の文教委員会で第三次子どもプラン中間報告について行政報告があって、当時の子ども家庭部長が

「あそべえは居場所事業でやってきたけれども、児童厚生員を置くような形で機能を強化し、児童館の役割がなんとか果たせないかと考えていかなくてはいけない」

ということを考えていて、要はもう少し機能強化をしていきたい、そういう意味があって、専門職の正規の職員を雇って全市展開してくってことが、ここで一つ明らかになった。で、その後に子ども協会で、雇用していくって話が広がって行ってるんですね。

とすると長期計画に書かれていることは、あそべえの機能強化が終わった段階で児童館をどうしようかって議論をするって話だと私はずっと思っていたんです。そのことがなかなか説明しきれていないということを考えると、もう一度整理をしたほうがいいのかなと思いました。

この細かい○○について○○に聞いてもしょうがないんですけども、そういう前提があることを考えると、これは再確認なんですけども、五十嵐副市長の方から協議を誰とするかまだこれから決めなくちゃいけないですけども、その廃止や転用ありきではなくて、子ども施策を充実させるためにいろいろ市民の方々と協議をしていきたいということを○○、ということを含めていくと、これらの前提ももう一度再検証というですかね、考えた上で、改めて協議をしなおしていってほしい、要は、桜堤児童館も含めて子ども施策を充実させるためにいろいろ協議を続けていってくださると思っていますが、そういう認識でいいのかどうかを再確認させてください。

■邑上市長:
児童館については、ご案内のとおり、第五期長期計画では「その機能を全市的に発展していく、そして0123機能をここに拡充していこう」という話です。

0123につきましては、ご案内のとおり全市で三ヶ所程度設けていきたいとう中で西部地区での設置場所の候補としてここは掲げたところでございますし、

また、児童館については当該施設に対して非常に評価がある、つまり利用されている方には評価があるのですが、ただしこれは全市的なものになってない、ということです。

そのときにいろいろ議論があったと思いますけども、じゃ児童館を全市的に展開できるかというと、これもなかなか難しい、つまり現在の児童館は概ね二つの小学校区のみなさんがたがメインになっているので、それを考えますと12小学校あるとすると六つぐらいないとですね、

これはなかなか利用勝手が進まないのではないかというこもあって、かつてあそべえというものがあって、あそべえは若干居場所中心のものになっているから、これをもう少し児童館的な機能を拡充することによって、全市的な展開ができるだろうということから児童館の機能はおいといて、かつ、(1)地域で求められている0123を児童館の後に設けていこうということでですね、第五期長期計画をスタートしたところでございますが、

その後に地域のさまざまな課題が起きてきた、それはやはり児童増に対する課題、それから待機児対策の問題あります。それを課題解決図るためにこの(2)児童館施設がかなり活用できるのではないかというさまざまな議論があって最終的にそのような複合の子育て支援施設としてなんとか位置づけられたらなということでございますので、児童館を廃止するというよりか子育て施設として(3)地域が求められる課題解決のための施設作りをしたいなというのが今時点の考えでございます。

ただ、この間、児童館を利用されてるみなさまがたから多くの課題をご意見をいただいてるといころでございますし、また、調整計画での中でも委員長からこの問題についていろいろ話を聞いてみようということになってますので、そちらでの議論を踏まえて再度われわれも考え方をもう一度整理すべきではないかな、というふうに思っとりますので、今後ですので、調整計画の策定委員会の方でそういう意見を聞く場あるいは議論をする場があろうかと思っとりますので、それを踏まえて最終的な方向性を考えていきたいというふうに思っております。

当然のことながら、調整計画の策定の中では、市民からの意見を聞く場が増えてくると思いますし、また、われわれもそのような最終的な決定した後でもですね、説明の機会、決定する前にも案として意見を聞く場があろうかと思っておりますんで、そういう場で市民意見を収集していきたいというふうに思っております。

※○○は聞き取れなかった部分です。
平成27年3月23日予算特別委員会締めくくり総括

児童館の転用の話は第四期長期計画にも記述かあるように、けっして最近始まった話ではありません。ですが、昨夜、市長から第五期長期計画における経緯・背景の説明がありましたので、最近での児童館の転用話はこれで急に見晴らしがよくなったのかもしれません。今まで市職員からは明確な転用の理由・経緯・背景が説明されたことはないので、一時的にモヤモヤが減りました。しかし、川名委員の発言に出てくる2009年11月の文教委員会で、川名委員が

要は、児童館がなくなるからあそべえに移る。それで何がどうなるか、よく整理されなかったんですけれども、あそべえに関する市民ニーズなり求められているものが高度化しているから、児童館がなくなることもあって、あそべえについてももう少し機能強化したいと考えているので検討するというお考えでよろしいのかどうか、これを確認させてください。
平成21年11月4日 文教委員会

と発言しているので、今回の市長の回答と一致しません。あそべえに児童館機能を、なのか、児童館がなくなるからあそべえなのか。ということで、背景についても完全に明らかになったとは言い切れません。そして、ニーズについてはまだクリアになっていません

とりあえず市長の回答で不明だった点を挙げておきます。
(1)地域で求められている0123
(2)児童館施設がかなり活用できるのではないかというさまざまな議論
(3)地域が求められる課題
私は児童館問題については新参者です。過去にどんなニーズ調査があったか、どんな議論があったかまだまだ知らないことがたくさんあります。こういう鍵となる事項については説明会等で伝えてもらえると助かります。

不明な点を明らかにするために行政に質問し続けることも大事ですが、議事録をさかのぼって調べる必要性も感じました。これは大変だ。

2015年3月23日月曜日

桜堤開花宣言2015

たまには心洗われる話題でも。桜堤団地の桜シーズンがスタートしました。四月の頭にはソメイヨシノのピークが来て、桜吹雪の中、入学式を迎えられたらいいですね。今日見られた咲いてる桜は5種ありました。この後、ヤエベニシタレ、ウコンザクラと続きます。


ソメイヨシノ

ヤマザクラ

フユザクラ

シダレザクラ

カンヒザクラ

団地内には「桜の見どころマップ」があります。団地内にはいろんな桜があるので、探してみてはいかがでしょうか。

第四次子どもプラン武蔵野リリース

2015年3月19日(20日?)にリリースされた第四次子どもプラン武蔵野から児童館に関する部分のみを抜粋します。二つの事業に書込みがありました。

76. 子育て支援施設のあり方検討

◇第五期長期計画で示された桜堤児童館の0123施設化については、0123施設の機能を含めた複合型の子育て支援施設への転用を検討していきます。【№77参照】

77. 桜堤児童館を転用した子育て支援施設の整備

◎桜堤児童館は、乳幼児の健やかな育ちと親の子育てを支援し、時代とともに多様化している子育て支援ニーズに的確に対応するため、0123施設の機能を含む、未就学児親子の子育てひろば、一時預かり、グループ保育等の機能を持つ複合型の子育て支援施設への転用を検討していきます。転用にあたっては、今後策定される第五期長期計画・調整計画と整合性を図りながら進めていきます。

◇西部地域では、大規模マンションの開発等により児童数が増加し、地域子ども館あそべえが学校内に設置されているものの、小学生の放課後の居場所・遊び場が不足しています。主に、地域子ども館桜野あそべえを補完する役割を持つ小学生の放課後対策事業を併せて行う予定です。また、暫定的に旧桜堤小学校を活用した放課後対策事業も併せて検討していきます。
第四次子どもプラン武蔵野

第三次子どもプラン武蔵野と第五期長期計画で検討すると示された0123施設化は、複合型の子育て支援施設化に路線変更です。それも検討を始めるのは調整計画が固まってからということです。

この半年、行政は、市民から、議員から、たびたび尋ねられる「廃止の理由・経緯・背景」をはぐらかしてきました。調整計画では、そもそもなぜ廃止案が出てきたか、現状ではどうなのか、児童館とは何なのか、すべてを明らかにしたほうがいいです。また、ことあるごとに転用へのニーズがあると回答があります。この件に関しても統計の情報(いつ、対象者は?調査内容は?桜堤児童館の廃止と交換条件にあるということを説明したか?)が示されていません。桜堤児童館を廃止して複合型の子育て支援施設にして欲しいというニーズが本当にあるのか、も明らかにするべきです。

本来、児童館をどうするかだけではなく、子育て環境全体のことを考えるべきなのですが、桜堤児童館単体の情報だけでも整理ができていない状況です。こんな状態で、それ以上のことができるとは考えられません。そんなに難しい仕事だとは思えないのですが……これが難しければ、車が走ったり、テレビが映ったりするのは奇跡的な難しさでしょう。でも車は走ってるし、テレビも映ってますからね。やればできるはずです。

そういえば、同じ子育て分野では「待機児童数」も現実を表していませんね。これもそんなに難しくないでしょう。

No.76では0123の今後にも触れています。

◇0123吉祥寺及び0123はらっぱ、境こども園いこっとでは、子育てひろば事業の機能を拡充し、子ども・子育て支援新制度における利用者支援事業を行います。地域の子育て中の親子が、身近な場所での日常の相談を通して、多様な保育・幼児教育施設、子育て支援事業の中から、適切なサービスを選択で きるよう支援していきます。

◇0123施設については、吉祥寺の開設から20年以上が経ち、子育て家庭のニーズが多様化する中、これまでの実績を検証しつつ、求められる機能や役割、施設のあり方について検討する必要があります。
第四次子どもプラン武蔵野

私たちが桜堤児童館の存続を訴えているわけですが、それだけではなく市内の児童のみんなが児童館を使えたらなとも考えています。認可保育園の新設も難しい中、児童館の新設を訴えたところで、現実的でないし、現実的でないものを訴えるのも無責任です。ということで、利用者層が被るというか、児童館のサブセット的な0123に、その役割を持てないかと考えていました。地域子育て支援拠点事業を読むと親子のケアだとか看守りだとかも書き込まれていて児童館の機能が取り込まれています。0123がそうなれば喜ばしいことだと思います。一歩前進。

2015年3月19日木曜日

意見ロンダリング

ある方針に対して「市民の代表である策定委員会が作った長期計画に書いてある」とあたかも市民の代表の意見・方針であるかのように行政が表現することがあります。が、これは実は、草案から討議要綱からみんな行政の意見です。パブリックコメントを募集しますが、反映されることは些細なことばかりで、方針に影響することはありません。市民の意見に摩り替えられていますが、本当は行政の意見です。行政がやりたいことを、市民が言ってるからしょうがなくやってるんだよ。と他人のせいにしてるんですね。

「○○協議会から△△と助言いただきました」というときも、△△の原案を書いたのは行政です。あたかも協議会がそう言ったかのようですが、行政の意見を協議会に言ってもらっただけです。

「□□委員会の報告書に△△とありますように」こちらも同様です。

マカオにバンコ・デルタ・アジアという銀行があります。ご存知ですか?この銀行は出所の怪しい金の出所を分からなくして、表で使える金にするマネーロンダリングをしていたと見られています。

意見の出所を分からなくして市民の意見に摩り替える仕組み、似てますねぇ。

2015年3月7日土曜日

もしかしてだけど~行政は児童館を作りたいんじゃないの

「引きこもった親子や、児童虐待をどうにかしたい」

という趣旨の発言を子ども家庭部長の口から何度か聞いたことがあります。ごもっともです。そこを否定する人はいないでしょう。そして、そのために桜堤児童館を廃止して0123化もしくは複合型子育て支援施設にしたいということです。なるほど、0123や複合型施設にはそういった機能があるのか。とはいきません。0123の機能ではそんなこと謳われてないし、複合型施設の機能も「0123施設の機能を含む、未就学児親子の子育てひろば、一時預かり、グループ保育」となっていて、市内にある同様な施設と同じ機能です。どうして上の課題を解決できるのでしょうか。

平成23年3月31日、厚生労働省雇用均等・児童家庭局長から各市町村へ通知がありました。児童館ガイドラインを策定しましたよ。がんばって児童館運営してください。というものです。その策定しましたよ部分が「児童館ガイドラインについて」です。この中で下記のように書かれています。

児童館は、地域のすべての児童に健全な遊びを通してその健康を増進し、又は情操を豊かにする施設とされているが、職員の専門性を生かし子育て家庭の支援や児童虐待防止の対応も期待されているところである。
児童館ガイドラインについて

また通知の本体部分である「児童館ガイドライン」にも次のように書かれています。

2 児童館の機能・役割
(3) 問題の発生予防・早期発見と対応
「子どもと子育て家庭が抱える可能性のある問題の発生を予防し、かつ早期発見に努め、専門機関と連携して適切に対応すること。」
児童館ガイドライン

上の課題を解決するのはまさに児童館ではないでしょうか。スクールソーシャルワーカー(※)とも連携しています。児童館より適任な機関・施設がありますか。少なくとも0123や複合型施設の仕事ではありません。

家の外に出てこない家庭への対応は、各施設、イベントに参加してもらうぐらいしかできません。家庭まで入り込んで確認となりますと、特殊な権限をもった方が全戸家庭訪問するしかありません。どんな施設でもこの条件は同じです。児童館だからできるとか0123だからできるという話ではありません。

児童館も近くにありすぎて見えないものの一つか……

※ スクールソーシャルワーカーは、スクールカウンセラーとは役割が違います。詳しくは日本スクールソーシャルワーク協会のページ(Q4)を参照してください。

2015年3月3日火曜日

恐怖の宇宙時間連続体 “五長”

圏域別市民会議(武蔵境地区)でのやりとりです。

【市民】
討議要綱の中に「桜堤児童館は、その機能・役割を分散し、将来的に0123施設化を図る」とある。3歳以上の子どもを安心して遊ばせるところがないので、ぜひとも桜堤児童館を残していただきたい。
子育て支援施設の再編についての説明は、ほとんどなかった。重要なお知らせは児童館に貼り出すとか、もっと現場の利用者の声を聞いて進めていただきたい。

【副委員長】
(1)市民の方が必要とする情報がきちんと届くような仕組みを、今後10年間といわず、すぐにでもよりよいものへと高めていきたい。
児童館の問題も含めて、よりよい子育て、子育ちとは何だろうかということについて、(2)市民の方のいろいろな知恵を結集して、今後(3)取り組んでいかなければならない

【市民】
ゼロ歳から15歳までの幅広い年齢層が利用できる児童館を、なぜゼロ歳から3歳までのたった4年間しか利用できない施設に変えてしまうのか。縦のつながりの中でしか学べないこともある。0123になった場合に、4歳から6歳までの子どもたちが利用できる施設は確保されているのか。

【副委員長】
ゼロ歳から3歳までを0123、4歳、5歳については境幼稚園が幼保一体施設に移行した境こども園、(4)小中高生は武蔵野プレイスという形で、(5)年齢による横割りの分担という発想で子育て施設の再編を進めている。
子どもたちが育っていく過程で縦のつながりがすごく重要だというご指摘は、本当にそのとおりだと思う。一方で、(6)年齢が違う子どもたちが集まることによって生じるいろいろな問題点もあるので、年齢ごとのすみ分けをしながらも、異なる年齢の人たち同士が接していく機会をきちんと保証していくことが大切だ。異年齢の子どもたちの交流をきちんと確保していくことについては、策定委員会で(7)今後議論していきたい


実はこのやりとり、今からちょうど四年前の平成23年2月27日、武蔵野市第五期基本構想・長期計画策定の圏域別市民会議(武蔵境地区)のものです。そういわれれば、調整計画のそれとはつじまが合わないですね。このときから4年経って、尋ねる人が変わっても、児童館について昔と変わらないことが指摘されています。

副委員長の回答を4年後の今になって読むと次のような点が気になります。

(1) 4年経ってもまだできてません。
(2) 市民からどんなアイデアが集まったんでしょう。
(3) どんな取組をして、どんな結果が得られたのでしょうか。
(4) 4年前は児童館分割案にあそべえが入っていなかったようです。
(5) 年齢による輪切り(横割り)は学校だけで充分です。地域に住む多くの世代と交流して子どもたちも社会の一員になるべきです。輪切りや校内への囲い込みはそれらを妨げる害があります。
(6) 問題の具体的な例を挙げて欲しいです。その問題のせいで児童館を輪切りにしないといけないと言っているので、非常に関心があります。実際に問題があったのか、それとも懸念しているだけなのか、それも気になります。
(7) どんな議論をして、どんな結果が得られたのでしょうか。

五長の討議要綱では

桜堤児童館は、その機能・役割を分散し、将来的に0123施設化を図る。
第五期長期計画・討議要綱

だったのが、何らかの議論の結果、本番では

桜堤児童館は、その機能・役割を全市的に発展させ、将来的に0123 施設化を図る。ただし、施設の一部については、平成24 年度に「プレこども園」として使用した後、周辺地域における保育需要を勘案しながら、桜堤保育園分館としての利用を検討する。
第五期長期計画・基本計画

のように変更になっていました。但し書きの部分はおまけみたいなもんなので「分散し」が「全市的に発展させ」になっただけの違いです。表現のイメージを良くしただけ?副委員長の回答は何だったんだろう?本当に何を議論したんだろう?児童館のどこがそんなに悪いんだ?

2015年3月2日月曜日

こども園のころから変だと思っていた

境こども園は境幼稚園を廃園にしてできた施設です。児童館と同じ転用です。こちらの転用も問題続きでした。園庭が狭い問題。どなたかが設計図の段階で気がついたんでしょうね。えらい。この件は陳情にまで発展し、議会も満場一致で採択されました。しかし、このまま大幅な設計変更があっては開園時期に間に合わないと言う理由で僅かな修正でごまかされてしまいました。実際に建築が始まるともう少しでできあがると言う段階で建設会社の倒産。その後約一年経って開園にこぎつけましたが、予定していた4月開園から半年以上遅れることになってしまいました。結果論ですが、設計をやり直してても開園できる時期は変わりが無かったことになります。

境幼稚園閉園から境こども園ができるまで、約一年半の間がありました。この間は桜堤児童館の二階を借りてのプレこども園が運営されていました。問題は二年目に入ってからです。園長が旧境幼稚園の職員から子ども協会の職員に代わってからです。ことごとく境幼稚園での行事やら習慣が省かれていったのです。何が問題って、この転用には大前提があったのです。検索すればすぐにヒットします。「境幼稚園の幼児教育を継承」や「境幼稚園の保育理念を継承」 といろんな文書に出てきます。前提がないがしろになっているのが問題なのです。そう、ここへ入園した人達はみんな「継承」を期待して選んだんです。多くの入園児のお兄ちゃんやお姉ちゃんは境幼稚園の卒園生で、その保護者は境幼稚園の理念や実現のしかたを熟知しています。ないがしろになっていることぐらいすぐに分かります。保護者たちは怒りました。

すきっぷ通りでの花笠踊りパレードのときでした。この行事には境幼稚園のころから参加していました。地域との交流のためでもあります。 プレこども園二年目(正確には、境こども園さくら)になって、公式参加ではなく有志の参加となりました。先生方(約一名を除く)も休日なのに出てきてくださってどうにか無事やりきることができました。あ、無事じゃありませんでした。園長が勝手に商店街へ断りの電話を入れていたのです。商店街からしたらあんた達何しに来たの?って感じです。本当に迷惑です。

あまりにもひどい事が続くので、あるときから話し合いの場が設けられました。そんな場で、副園長から驚きの発言がありました。「境幼稚園から継承するなんて知りませんでした。これから勉強します。」ですって。今までの準備期間何してたんでしょう。その間も給料もらってたんでしょ。市長までもが「継承したい」と言っているのにどうなってるんでしょう。おそらくね、はなから継承する気なんてなくて、継承と言ったほうが各所の抵抗が少なかったからだと思います。

ちなみに、境幼稚園には後藤元市長作詞の園歌がありました。こども園は作らないそうです。こども園と同じく、武蔵野市子ども協会が運営する0123には、なぜか0123の歌があります。

ここで、プレこども園と境こども園の理念を比べてみましょう。

■プレこども園
□教育目標
人間尊重の精神のもとに充実した生活ができる主体的な幼児を育てる
・豊かに表現する子ども
・思いやりのある子ども
・遊びを楽しむ子ども
□境幼稚園から引き継ぐ教育の特色
・幼稚園教育要領に基づく年間計画による教育の実施
・ティームティーチングによる指導の充実
・遊びを大切にした教育内容
・地域との連携

■こども園
□境こども園のめざすもの
・境こども園に集うすべての子どもたちに、保育、幼児教育を一体的に保障し、『のびのびとした遊びを大切にする保育』を実施し、子どもたちの心と体の健やかな成長をめざします。
・保護者、園、地域の人々がともに手をつなぎ、地域の子育て家庭を支援することをとおし、武蔵野市の子育ての文化の継承、発展をめざします。
・緑豊かな武蔵野の自然を大切にし、地域の人々が心地よく安心して集える園をめざします。

同じ子ども協会が運営してるのにプレが付くか付かないかでこんなに違うんだ?こども園の方は今読んでも細かい部分が何を指してるか分らなくて、全体はもっと分らない。当時、地域の人々って誰?って質問したのを思い出した。それから、武蔵野市の子育て文化って?発展って?何よ?三つ目に至っては「自然」と「集える園」って何の関係があって一つの文に収めてるの???

プレこども園の方には続きがあります。

□充実した遊びから学びへ
・こんな遊びを大切にします
幼児一人ひとりの発達や内面を的確に把握し、それぞれの興味関心や要求を汲みながら今日の遊びが明日に繋がるように計画を立てていきます。そのように計画的に構成された環境の中で、幼児期にふさわしい生活や経験を得ることを大切にします。

入園当時、幼稚園って遊んでばかりだな、と思ってましたが、今なら分ります、遊びの向こう側の話が。

ところで、これらを読む限り、こども園より一時しのぎのプレのほうがしっかりしてるんじゃないですか。子ども協会は何がしたいんだ?保育で預ける親もプレの理念を知ったらプレのほうがいい!って言うんじゃないの?境幼稚園の理念はどうなんだろう。もっと深いのかな、読んでみたいな。

境こども園も二代目の卒園児を生み出します。安定もしてそうだし、そろそろ境こども園も当初の目的を達成できているかどうか検証してもよいのではないでしょうか。子ども協会に運営が移管した市立保育園は移管後の評価・検証をするみたいだし、境こども園だけ評価・検証しないなんておかしいでしょ?ウン億円かけた初めての事業なんだから。

しかし、何で境幼稚園の元園長に引継ぎ期間を作ってもらわなかったんだろう。境幼稚園を継承するのであれば、その元園長にしばらく回してもらえば簡単にできたのに。

元園長と言えば、未だに地域との交流があるようです。卒園児の行事には必ずといっていいほど駆けつけて見守ってくれています。ときには卒園児や保護者に見つけられて挨拶されてます。今でも大人気です。

一方、境こども園の園長を見かけたことはありません。来ても困るけど。

2015年2月24日火曜日

復活するか!?お伺い制度

「お伺い制度復活!」とあるお母さんから発言がありました。何となく権力の匂いがする言葉ですね。怪しいです。しかし、その場にいた全員が、おぉそういうのがあったなと、ピンと来ました。

今日(2/24)の懇談会では討議要綱についての話し合いでした。話のネタふりとして、先日の施政方針で児童館を拡充という言葉があったので、児童館に拡充して欲しい機能は?と尋ねてみたのでした。

桜堤児童館には小学生に大人気の遊びがあります。以前このブログでも紹介した復活ドッヂです。この復活ドッヂをできるホールは通常全年齢(赤ちゃんから大人まで)が使っています。ドッヂをやるためにはホールを占有しないといけないので、そのとき使っているみんなに出て行ってもらわなければいけません。

ではどうするか?館内放送で「今から復活ドッヂをやるのでホールを空けてください」とやるのか?

おそらく職員が考えたんでしょうね。ドッヂをやりたい子どもたちが自ら他の利用者と交渉して空間を確保しないといけないんです。

「すみません、今から僕達復活ドッヂやりたいんですけど、ホールを空けてもらえないでしょうか?」

こんな感じで居座っている大人と交渉するのです。なんてすばらしいお伺いシステムなんでしょう。ここでボソボソっと小さい声だと、わざと聞こえないフリをする大人もいます。尻切れもダメです。「ドッヂやるからどいて」なんて論外です。こんな簡単な仕組みで子どもたちはコミュニケーションの勉強ができるんですね。挨拶の練習にもいいですね。

いつもだいたい上級生のグループが交渉することになっていますが。ときには上級生がいないこともあります。そんなとき、次の年代が交渉デビューします。交渉に成功すると「オレ、やったぜ!」と喜んでいるようです。はじめての交渉♪ドーレミファーソーラシードー…

2015年2月21日土曜日

子どもプラン推進地域協議会を傍聴してきました

2015年2月5日
この日は市が用意した第四次子どもプラン武蔵野(案)に委員が意見を言う日です。子どもプラン(案)には既に昨年11月に募集したパプコメが反映(?)されていました。委員たちには、パブコメにに対する取扱方針と第四次子どもプラン武蔵野(案)が提示されました。パブコメって市民参加のなんらかが一案一案検討処理していくのかと思いきや、行政のほうでやっちゃうんですね。

協議会は、市のページによると下の趣旨で集まっているようです。意見を聴くだけならしょうがないか。

趣旨
市の子ども施策を推進するにあたり、主に以下のことについて、子どもの保護者その他子ども子育て支援に係る当事者の意見を聴く場として、武蔵野市子どもプラン推進地域協議会を設置しています。
  1. 子ども・子育て支援法第77条第1項各号に規定する事務に関する事項。
  2. 子どもプラン武蔵野に関すること

パブコメについては相変わらずのすかしっぷりでした。パブコメは各所でアリバイ作りだの何だの言われてるのでしょうがないですが、やっぱり 呆れてしまいます。採用されているものは意見ではなく、細かな表現の訂正にしか過ぎません。作文のプロセスで言ったら修正ではなくて推敲。はっきり別けないとね。

これまで協議会で使われた資料は市のページにあります。ぜひ読んでください。

それにしても児童館弱い。学童クラブや保育園チームはちょいちょい意見が出ていました。協議会が召集された時点で児童館問題が起こっていなかったからしょうがないですね。

2015年2月20日金曜日

あそぼうよ

あそぼうよ」を知ってますか?吉祥寺西コミセンで毎月第二土曜日に開かれる子ども向けのイベントです。

平成7年、当時63歳だったおばあちゃん(最近はまだおばあちゃんじゃないかな)が、吉祥寺には児童館がないので、町にあふれていた子どものために、子どもの居場所を作ろうってことで、「コミセンで一日児童館活動を始めよう」と始めたイベントです。それから20年続いています。先日、移動児童館(あそぼうよの2月は移動児童館です)があるというので、少しおじゃましてきました。おばあちゃんは元気に働いてましたよ。すごい83歳です。

しかし、83歳のおばあちゃんに子育てイベント任せるのが市の大好きな共助とか地域なのかね。

職員諸君、率先して共助してるかい?

2015年2月18日水曜日

平成27年度施政方針並びに基本的施策


平成27年度施政方針並びに基本的施策が公表されました。

平成26年度では児童館に触れられている部分がありませんでしたが、最近よく話題になっているせいか平成27年度版には載っていました。

「桜堤児童館は、急増している桜堤地区の子どもや子育て家庭に、きめ細やかなサービスを提供するため、機能を拡充した子育て支援施設への転用を図っていく必要があり、そのための準備を進めます。」

修飾詞をはずすと桜堤児童館の未来像は「機能を拡充した子育て支援施設」ということになります。さあ、どんな機能が拡充されるのでしょうか。

・音楽室(スタジオ)
日本初!3Dプリンタなどを配置したメーカースペース(ファブラボ)
・化学実験もできる美術室
・プール
・二階に近隣小規模保育も使える乳児プレイルーム
スクールソーシャルワーカー常駐

現在、第五期長期計画・調整計画のパブコメ募集中です。どんな機能を拡充してほしいか書くのもよいかもしれません。

2015年2月17日火曜日

桜堤児童館ラジオ生中継

2015年2月16日(月) むさしのFMまちなかリポートで桜堤児童館が取り上げられました。児童館の良さが伝わる内容になっていると思います。ではどうぞ。

えー時刻は12時30分をまわりました。まちなかリポート第二弾を行きましょうね。今日は石塚君はね桜堤児童館行ってますよぅ。ねー。午前中はお母さんたちヨガを、それからお昼ご飯という、ね、どんな様子かまた聞いてみましょう。レポーターの石塚君。

はい、レポーターの石塚です。はい、さあ松野さん、この時間はお昼にもなりまして、お母さん方もですね、お弁当を持ってきたりとかして、いっしょにご飯を食べながらちょっとこうお話をしながらというところで、ちょっと今落ち着いた時間になっております。この時間も館長の鎌田さんに少しお話を伺っていきますのでよろしくお願いします。

よろしくお願いします。

先ほどは一階のイベントの行われるホールですとか図書室のほうちょっとこう紹介して行ったんですけども、あと二階も実はありまして、二階の方はどういった、こう、ものがあるんですか?

はい、あの、お二階なんですけども、一部屋は育成室と申しまして、乳幼児親子さん・保護者の方が使えるお部屋になってます。

朝から、たくさんの、今日は、子どもたちとお母さんもいらっしゃってましたけども、自由にみなさん、こう、来てご利用いただけるんですか?

そうですね。あのー開館の9時半から夕方の5時の間であればどの時間でも自由にご利用いただけます。

じゃ、今日なんかも、あのーヨガがあったわけなんですけども、終わってから二階に上がって利用するっていう方も多いですかね?

そうですね。あとー、今お食事されてる方も、ヨガサークルが終わった後に食事をして、またちょっと遊んでから、おうちに帰るって方もいますね。

一回、こう、おうちに帰ってお昼を食べてからまた午後も遊びにこれるということで、一日館内で遊んでる子どもなんていうのも多いですかね?

そうですね。あのー、ま、お昼寝にお帰りになる、ご家族もいますけども、はい、あのー、もうお昼寝はしないよってお方は、お庭もありますのでね、あのーホールで遊んだり、お二階の育成室で遊んだり、あるいはお外で、ボール遊びや砂場遊びなどする方もいらっしゃいますね。

庭もけっこう広くなってまして、バスケットのゴールがあったりですとか、あのー遊ぶこともできますけども、小学生なんかも学校が終わってから来ることも多いですか?

そうですね。 小学生は放課後、一回うちに帰って、ランドセルを置いて、それから自転車で来るのはOKにしてますので、それできて、人気の遊びは4時からの復活ドッヂボールなんですけど、これを毎日やったりとか、庭でチームわけをして、自分たちで、バスケットをやってみたりとか、ドッヂボールをやってみたりっていう感じの利用が多いですね。

今日なんかも非常に天気がいいので、また午後になって来る子どもたちも多いかなと思うんですけども、そのホールにですね、自分たちで決めたルールなんていうのも書かれてますね。

そうですね。今お話したみたいに毎日復活ドッヂボールってのをやってるんですけど、その遊びをする中で、まぁケンカになってトラブルになって、じゃどうしようかって話し合いをして、自分たちで作り上げてきたマナールールみたいの21ヶ条あるんですけど、それがこう5年間くらい代々守られてまして、それを貼って、結局、遊びがより楽しくするために、こういうのがあるといいよねっていう感じで子どもたちと話し合いながら作ってきたものですね。

自分なんかもそうですけども、 小さい頃、児童館で遊んだりとかして、児童館に来ると他の地域の子どもたちも来ますし、普段会わないような子どもたちもいますけども、そういった子どもたちと、こうほんとうに、あのー小さいうちは、何も考えずに、本当に仲良くなって遊んだりなんかもできますけども、その中でちょっとしたトラブルが子どもたち同士であったりとかもすると思うんですけど、そういったときに、子どもたち自身が考えて、自分たちでどうしたら楽しくできるかっていうのも考えるっていうのも、また家庭とは違う児童館とかそういったところじゃないと考えれないような部分もあるかとは思うんですけど、やっぱり子どもたちもそういった部分は、自分たちでちょっとやっぱり考えますかね。

そうですね。児童館の職員としても、やっぱり大人側からルールを押し付けてしまうんじゃなくて、なぜこれが良くないのかとか、そういうのも子ども自身が考える力はあると思うんですね。なので、そういう子どもたちの意見・話し合いを尊重しながら考え合って、子供同士で考え合って、より遊びが楽しくなれば、楽しいっていうのが一番だと思うので、そのへんも子どもたちは分かってるのでね、そうやって話し合いをして、まぁ、うちの場合は復活ドッヂボールがそういったきっかけになってるというところが一番大きいですね。

さあ、松野さん

はい、ん

児童館なんかは、ほんとに子どもたちが、いろんな子どもたちが、来るわけなんですけど、その中でやっぱりケンカとかもあったりするわけですもんね。その中で自分たちで決めたルールをしっかりと守って楽しく遊べるっていうような空間っていう児童館っていうのは、やっぱり本当に子どもたちも楽しいじゃないかと思いますね。

そうだよねぇ

えぇ

だから、あのぉ体動かしてみんなで遊んだりするのが一番いいからさ

えぇ

ねぇ

なかなか、こう広く場所を取れるところとかも少なくはなってきてるので、こういう本当に児童館のひろーい、ちっちゃい子どもたちにとっては本当に広いホールだと思うんですよね。

今、あれだもん。だって、ほら、コミセンなんか子どもたち来ると、コミセンは行くんだけど、みんなゲーム持ってきて誰だってゲームで遊んでるからね、丸くなってね。

あーそうですね。 みなさん子どもたちゲーム持ってきて遊んでっていうのも、えぇ

あとカード持ってきてカード仕分けたり、そんなことやってるよみんな。でもそこは体動かせるからね。ドッヂボールやったりするんでしょ。

えぇ、もう桜堤児童館のほうは外も走り回って、ちっちゃい子も本当に元気に走り回って、今もですね、ちっちゃい子どもホールのほうでいろいろ走り回って

どんどん走り回ったほうがいいよね

えぇ、おもちゃなんかを持って走り回ったりとかして

だって、もう自分ちにいると通り道が決まっちゃうから、ほんと狭いところね。歩くところ、こっからここまで、ここしか通れないみたいなうちいっぱいあるからね。

やっぱり、うちの中の部屋、部屋とは違う広い空間で開放的に遊べるっていうところは非常に大きいですね。

そうだよね。

えぇ。

あれでしょ、子どもたち同士もけっこう仲良く遊んでるんでしょ。ちっちゃい子もね。

そうですね。子どもたち同士でもここに来て仲良くなって遊んでますよね。

そうですね。あの、学校を越えて、別の学校の子でも遊びを通して友達になる、名前を覚える、っていう姿がありますね。

そうだよな。

あと、お母さん同士もそうですよね。子育てだけをしてて他で会えないような方にちょっと相談なんかしたい人もいると思うんですけども、そういった人が来ていただいて、いっしょに、子どもたちが遊んでる間に、ちょっとこう話したりなんていう、コミュニケーションが取れたりもする場になってますね。

ん。やっぱ、あれなんじゃないの。 お母さんたちも集まって、夕食のおかず相談したりするいい機会でしょ。

みなさんで、お母さん同士で、夕食の、今日何しようみたいな相談なんかも、そういう雑談なんかもやっぱりこう一つ楽しいですよね。お母さんにとっては、そういったちょっと、話をするだけでも、非常に心がまた変わってくるんじゃないかなと思うんですけども、お母さん同士のそういう会話もありますか。

あーもちろんですね。もう、ほんと、なんか、えっと、こんなことがあってもーとか、そういう、あの、お悩み、深刻なお悩みだけじゃなくても、日常会話、の中で、久しぶりに大人と会話した気がする、っていう、ね、小さい赤ちゃんのお母様は、そういう方もいらっしゃいますし、なんかここの児童館に行って、利用したお母さん同士がお友達になって、メールとかラインを通じて、またいっしょに時間を合わせてここで遊ぶとか、そういう方もいらっしゃいますしね。はい。

そうだよね。

また、鎌田さんも6年ぐらいこちらにいるということで、子どもたちの成長も見れるんですよね。

そうですね。1年生だった子どもたちが今6年生ですし、0才だった赤ちゃんが今もう学校に行くっていう、ね、そういう、なんでしょう、成長の経過も見れてすごくうれしいですね。

なんか、こう、やっぱり、自分の子どものようにかわいい感じがしてきますよね、みなさん。

そうですね。もう、あの、毎日来てる子なんかはもう赤ちゃんであってもなついてくれたり、だっこを求めてきたりとかってあるのでね、おばあちゃん的存在でありつつ、ふふふ、近所のおばちゃん的存在でありつつみたいな感じで、はい。

気軽にこれる児童館というのは、非常にやはり貴重ですね。

やっぱ、ときにはね、お母さんでさ、鎌田さんもね、ときには口うるさいおばさんで、ひひひ、ふふふ

やっぱり、大事なところはしかって、でも、先ほど言ったように、子どもたち自身で考えてもらって、えぇ、どうしたらいいのかというのも考えてもらうというところも大事ですよね。

そうだね。今日あれだよ、月曜日だからまた小学校も3時ぐらいで終わるのかな。また、みんな来るんだろうね。この後ね。

そうですね。午後になったらまた小学生とかも遊びに、はい、来ると思いますので、天気もいいですし、また午後になって人も増えてくるかなと思うんですけども、ぜひお近くにお住まいの方も、これまで知らなかったという人も、本当に気軽に来ていただいて、相談なんかもできますので、子どもたちが遊ぶだけじゃなくて、お母さんもちょっとリフレッシュしに児童館に来るというのもいいんじゃないかと思います。

そうですね。

はい。

ありがとうございました。

はい、鎌田さん今日はありがとうございました。

ありがとうございました。

こちらこそ、ありがとうございました。

はい、石塚が桜堤児童館からお伝えしました。

2015年2月11日水曜日

内弟子か?通信教育か?

じゅげむじゅげむごこうのすりきれ…

平成26年10月、「第2期小学生の放課後施策推進協議会 報告書」という文書が発行されました。要はあそべえと学童クラブの運営を一体化した後の施設「新しい子ども施設」の解説です。たまに「新しい…」という名称がありますが、古くなったらどうするんだろう?とういのはおいといて、ここでは小学生はどうあるべきかというある種理想像を作ってそのための放課後施策を探っています。結果として下のような施設を目指すようです。

理想的な放課後の居場所は、以下のような点を兼ね備えた施設である。
(1)子どもたちが、思い切り遊べ、ほっと安心できる安全な場
(2)遊びの中で、子どもの成長を支える場、体力向上ができる場、情緒の安定が図られる場
(3)地域も含めた大人の見守りの中で、子どもの変化を感じ取り、必要な相談や支援(ケア)を行う場
(4)自分で判断し、自分で責任が取れる自由な場(役割を負って活動できる。大人は子どもを信頼し見守る。ただし、低学年の児童には、成長に見合った必要な声掛けを行う。)
(5)選択できる居場所、保護者の就労によらない同じ成長期にある子どもの居場所、保護者が昼間家庭にいない子どもも居場所と思える場
(6)学校と家庭の中間に位置するクッション的な場、学年を超えた交流ができる場
(7)他の子どもや地域との繋がりのきっかけとなる場、地域や関係機関との連携を促進する場

どこかでこんな施設を見たことがないだろうか?なんか児童館っぽいですねよ。まさに児童館の一部、児童館の機能限定版です。特に(3)の見守りは私が桜堤児童館機能の中で得意な部分の一つではないかと思っているところです。ここでは子どものネガティブな面にのみ注目していますが、桜堤児童館では○○ができるようになったとかポジティブな部分も看ています。

(6)については学校と家庭の中間に位置するのではなくて、学校でも家庭でもない第三の位置にした方がいいと思います。 学校内の設備のみで居場所を作らないといけないからそう書くしかないのかな。そういう意味では妥協、学校内の設備のみという条件からは制限、があるので決して理想的とは言いがたいです。

話は変わって、児童館の関わりあい方です。この報告書では「児童館で担ってきた遊びの提供や専門的な相談支援」と二つの点を挙げています。一点目の遊びについては、おのおの機嫌よやってくれればよしで、二点目の相談支援が難しい。上の囲みにもありますが、単なる相談するだけではなく子どもの変化を感じ取らないといけません。それは理論かもしれないし、はたまた経験に基づく感なのかもしれません。それを伝授するために巡回員をおくとのことですが、どれだけ伝授できるでしょうか。

弟子入りするのによいお師匠さんがいるのにもったいない。

2015年2月10日火曜日

チラシを配布しました

去る2月8日、児童館主催の演劇フェスティバルでチラシを配布しました。雨の中、たくさんの方がお手伝いしてくれました。 ありがとうございました。また、受け取っていただいた方、傘も持っていたのにご迷惑をおかけしました。当日挨拶にきていた市長も読んでいてくれたらいいなと思います。

チラシ作りは杉並の児童館を守る会のを参考にさせていただきました。

チラシにも記載していますが、懇談会があります。分からないことや、今後の子育て施設に希望することなど、いろいろ話し合いましょう。

2/11 13:00-16:00 八幡町コミセン 和室さくら
2/12 10:00-12:00 西部コミセン 2F 和室
2/13 9:30-12:30 八幡町コミセン 和室さくら

いずれも出入り自由です。


市議会・全員協議会を傍聴してきました

2015年2月9日
市議会・全員協議会を傍聴してきました。テーマは「武蔵野市第五期長期計画・調整計画討議要綱について」です。朝9時半から夜の9時までやります。が、15時ごろに不審者情報メールが入って急遽子どもの安否確認のために桜堤に戻ることになってしまいました。複数の議員から児童館に関する意見が出され、策定委員会委員長からは「今後議論の俎上に載せたい」という旨の発言があったようです。残りの6時間に何が話されたのか気になる。あー気になる。早く速報版を読みたいです。

議員のみなさま児童館のことを考えていただきありがとうございます。

これで策定委員会でも議論することになりそうです。みなさんパブコメを書きましょう。締め切りは2月27日です。

2015年2月5日木曜日

だって書いてあるんだもん

この記事が最後になればいいんだけど、またまた平成26年11月13日に開かれた文教委員会の会議録からの抽出です。二人の委員からの質問に対して市はこのように回答しています。

委員H:
「なぜその児童館を、では廃止しなければいけないのか」

子ども家庭部長:
「五長のほうで0123施設化を目指すという方向性が市の方針として出ている」

委員K:
「何ゆえに廃止をしなくてはいけないのか、よくわからない。」

子ども家庭部長:
「児童館を転用するということにつきましては、これは長期計画で決定された事項だ」

二人の委員はそれぞれ、廃止へのメカニズムだとか理屈だとかを説明してくれと言ってるんであって、書いてある場所を教えてくれと尋ねてるんじゃないと思います。回答するなら、たとえば建物の老朽化だとか、利用者がいなくなったとか、本来の目的を達成できないとか、データ付きでそういうものを説明するんじゃないでしょうか。それとも、私の国語力が無さ過ぎるのかな?

児童館での説明会でもこんな回答があったような気がします。「みなさんの代表が作った長期計画に書いてあるんですよ」みたいなことも言われたような気がします。そのときの記録を持っていないので正確ではありませんが。

2015年2月4日水曜日

テンミリオンハウスあおばはいずこへ

またまた平成26年11月13日に開かれた文教委員会の会議録からの抜粋です。

「特定非営利法人 保育サービスひまわりママ」が運営していた子育て施設「テンミリオンハウスあおば」が建物の老朽化による耐震性の問題により閉館することになりました。テンミリオンハウス事業は、市が補助金と活動拠点となる施設の無償提供により支援することでなりたっていました。その施設を提供できなくなった負い目か、次の事業所について市が気を使っているようです。こんな質疑応答がありました。

委員:
「今までこの運営に当たっていたNPO法人ですか、こちらの意見、この閉館に関して、これと、あと利用者の意見というのはどういうものだったのか。閉館に関してどのような声が寄せられたのか、もう一度詳しく教えていただきたいと思います。それから、その運営事業者も今後、閉館後にどのような事業を展開されていく予定なのか、もしわかればお願いいたします。」

子ども育成課長:
「今回あおばにつきましては、次の事業所というか、この事業をやっているところが継続してできるめどが立ったということもありまして、そこの部分については、ではどのように閉めるかというような形での話し合いを続けてきたということでございます。」

「あおばは、4月からはまた別の事業所で同じ事業をできるめどが立ったので、この子育て事業を平成27年3月末まで行って、今年度一杯で閉館する」とういことが分かります。

もう二月に入りましたが、そんな話は噂レベルでも聞こえてきません。どこでやるんでしょう、やっぱり吉祥寺方面なのかな。ひまわりママさんに聞いてみようかな。

2015年2月3日火曜日

武蔵野市子ども家庭部にとっての児童館

武蔵野市の担当職員は、年齢で輪切りにして各受け皿施設を用意しただけで、児童館機能を引き継げたと言いいます。平成26年11月13日に開かれた文教委員会の会議録を読みますと、なぜそう言い切れるのかが分かったような気がします。子ども家庭部長は次のように発言しています。

児童館とは何かというところになりますと、児童館は全児童対策、18歳未満の全児童を対象とした遊びの空間であるというふうに思っています。もちろんその中には保護者の方々への支援ということも含まれてございますけれども

そのしばらく後に児童青少年課長が次のようにも話しているので、文面では知っているようです。内容を理解しているかどうかは不明です。

児童館につきましては、児童福祉法にうたわれております児童厚生施設の位置づけでございます。この児童厚生施設というものは、児童遊園、児童館等、児童に健全な遊びを与えて、その健康を増進し、または情操を豊かにすることを目的とする施設

つまり、前者は「遊びの空間」、後者は「健康の増進と情操を豊かにする施設」という意味です。その施設も目的は、前者は「遊び」、後者は「健康の増進と情操を豊かにすること」ということになります。まったく異なる認識です。後者の場合、遊びは目的のための手段でしかありません。むろん子どもたちはこんなこと知りもしないで楽しく遊んでるだけです。しかし、それを続けることによって自然と優しさや挑戦心や役割などを身に付けていくということです。

市は、少なくとも子ども家庭部長は、児童館を誤った認識で運営していたことになります。そりゃ、児童館を年齢で輪切りにしても機能は保たれると勘違いするはずです。

現状の桜堤児童館は、現場職員の意識で市の期待以上の働きをしていますが、これが配置換えとなって、市と同様に遊び場を提供すればいいんでしょ的な意識の職員になったとき……たまり場になったり、暴れる子も出てくるかもしれません。そんなところに小さい子なんて連れて行けないし。需要もなくなって、あっさり廃止となりそうです。市にはそうならないように、児童館の認識を常に正しく持って、いつもの魅力ある児童館を維持してもらえたらと思います。

という私もこの半年前まで、児童館は単なる遊び場だと思っていました。

2015年2月2日月曜日

児童館廃止の説明があった文教委員会 会議録 (平成26年11月13日)

題名の議事録が全文公開されていたのでその児童館に関する部分だけを抜粋してみました。すごい量なので読むのが大変かもしれませんが、がんばって読んでみてください。でも、一番大変なのは量じゃなくて回答の日本語がゴニョゴニョ。本当にこんな質疑応答があるんでしょうか。文字になる段階で変になってるのかな。

しゃべるほど いつかはばれる にまいじた」という記事にも書きましたが、突っ込みどころが多々あります。ミスリードや事実と意見の混同など初歩的なものなど。質問の回答になっていないこともあります。

2015年2月1日日曜日

児童館について教わってきました

先日、武蔵野市の西部地区以外の人と話し合う機会がありました。児童館の話だけでなく、スクールケースワーカー、あそべえ、コミセンでの子どもの対応などさまざまです。親にも先生にも話せず、頼れる身近な人がとうとういなくなって、追い詰められた子が電話で相談できるサービスの話もありました。ここまで追い詰められる子どもがいることにもびっくりです。たしかにラジオでもこんな番組あります。

児童館については桜堤の話をある程度話せました。逆にこの話し合いでいろいろ教えてもらいました。その昔にも児童館を作ろうという運動があったこと、武蔵野市以外の児童館の話、ケースワーカーともリンクしている話。どこどこの児童館では、中学生は二階を利用してて階段を上がるときに必ず小さい子のところを通らないといけないという話では、動線にも工夫があって賢いなと思いました。小さい子の前ではいい人になりますからね。小さい子といえば、こんな記事を見つけました。

朝日新聞デジタル「児童館、地域学ぶ場 中標津」では、赤ちゃんと中学生の「ふれあい交流会」というのがあるそうです。この記事は絶対読んだほうがいいです。子どもとお年寄りの交流「たがやし隊」というのもいいですね。

あるコミセンでは中学生がたむろして、寝そべったり、タンを吐くという話がありました。そのコミセンでは地域で育てる目的で、警察にも学校にも通報せず、声掛けし看守り続けたそうです。未だにいるんですね、金八先生か?中標津とはえらい違いですね。受験勉強で忙しくさせてこうなるのを防いだところで、根本はなにも変わりません。

異年齢が交流することで、気遣い、思いやり、リーダーシップ、協調、自分の存在価値、あこがれ、チャレンジ精神、こういうのを何というのか知りませんが、自然にこういうことが成長できます。0歳~中学生までが同じ場所で混在する価値を再確認しました。

児童館があることで、少しは問題の発生を減らせるかもしれません。

P.S. たくさん応援の声とお知恵をいただきました

2015年1月31日土曜日

各地で児童館の整備が進んだ?

うちでは、だいたい一日中TBSラジオがかかっています。ずっと聴いてるわけじゃありませんが、ずっとかかってます。今朝、 「土曜朝イチエンタ。堀尾正明+PLUS!」という番組の「人権Today」のコーナーは「こどもの城が閉館。その影響とは?」というテーマでした。ここで厚生労働省にこどもの城の閉館理由を聞いています。

厚生労働省によると、大きく二つあって、
「1つは建物が老朽化してきたこと。もう1つは各地域で児童館や子供向けレジャー施設の整備が進んできたことだそうです。」 ということだそうです。

おいおい。「各地で児童館や子供向けレジャー施設の整備が進んできた」って、逆に武蔵野市は児童館が無くなりそうだよ。それに児童館をレジャー施設と同等と考えるなんて、児童館ガイドラインを発表した厚生労働省が言っちゃだめでしょう。

児童館の数を根拠にそういうことを言うのであれば、数が増えるように、減らないように、指導や補助金を出すべきでしょう。


2015年1月29日木曜日

ずいぶん謙虚な児童館の主張

第1期 小学生の放課後施策推進協議会」の会議要録を読み始めました。

第3回協議会にて、「現場 からの課題について」で児童館から意見が出されました。

(1) 利用者について。小学生の利用は全体の29%である。

(2) 子どもについて。
・児童館の職員に受け止めてほしくて来館する子が10人ぐらいいる。その内の8人が高学年の子ども。高学年であるが、職員におんぶする、膝の上に乗るといったスキンシップやマンツーマンでの対応を求めてくることが多い。本当は自分の親に求めたいものを児童館の職員に求めているように感じる。
・言葉づかいの悪い子どもが多い。「死ね」、「うざい」という言葉を何気なく使っている。
・単語でしか感情を表現できない子どもが多い。「~だから、~だ」と表現せずに、「○○」と単語だけ述べて、職員側がその言葉で察すること、また次の言葉を引き出すような言葉がけをしないとお互いに気持ちの伝えあいが難しい。

(3) 児童館の対応について
・遊びを通して子どもたちの健やかな成長を図るということを含め、遊びを通して人と関わることが楽しい、友達がいるから楽しい、ルールがあるから遊びは盛り上がる、人を傷つける言葉は自分も傷つける、受け止めてくれる大人がいる安心感を子どもに持ってほしいということをモットーに館の運営を行っている。
気になる子どもの情報を共有し、職員が意識を持って対応できるようにする。
・「復活ドッヂボール」などの集団遊びを継続して行い、ルールに基づいて遊び、出てきた問題点は子どもたち自身でその都度話し合い、解決できるように仲立ちしている。昨年は遊び方のルール21か条ができた。自分たちで作ったルールを共有化し、その上で体を使って経験する。子どもたち自身が主導であると、楽しさも増えるように感じた。最近では自分たちで仲間を集め、館内の場所を利用する際も、利用している乳幼児の親に自分たちで許可をとりにいくといった様子も見られる。今後も続けていきたい。
・児童館に朝から来ていて昼食を食べない子ども、また自分がいじめを受けているということを相談する子どももいる。職員が遊びながら聞き取りを行ったり、SOS支援センターや小学校、中学校、その他の関係機関と連携をしながら対応している。

気になる子どもの情報?なんて謙虚なんでしょう。利用する子どもの性格や特徴までみんな知ってるくせに。子どもたちの良いところ、得意なところ、がんばったところを職員が自然と伸ばしてるのを私は何度も見てますよ。ほめたり、驚いてあげたり、仕事を与えたり、提案したり、いろんな方法で。

しかし、全体的に謙虚だな。日常的な看守りは報告項目にならないかもしれないけど、それがあるから、個性や特徴も分かるし、何するときも的確なんだろうな。これが児童館の凄いところだと思うんだが。

2015年1月28日水曜日

翻弄される桜堤児童館

桜堤児童館建物(二階建て・床面積596平方メートル)はどうなるのか?その価値から本来の姿に戻るのがベストだと思うが、市の考えではそうではないらしい。

機能 運営
本来の姿 児童館 武蔵野市
2015年1月 児童館
+緊急待機児童対策グループ保育(2015年度末まで)
武蔵野市、ひまわりママ
五長 0123施設
+桜堤保育園別館(オプション)
子ども協会
説明会での方針 0123施設
+小学生の居場所
+グループ保育室
+宿泊含む一時預かり
公募
or 子ども協会(0123施設)+公募(その他)
or 子ども協会(0123施設+小学生)+公募(その他)

その前に前提があります。市の二つの方針では桜堤児童館機能を年齢別に区切って、それぞれに受け入れ先施設を設定しています。0~3歳は0123施設、小学生はあそべえ、中学生はプレイスに。これでもって、「桜堤児童館機能を保てた。よって桜堤児童館建物は児童館としては必要なく、別の機能の施設として再利用する」ということです。

ここで議論しづらいのが、市の二つの方向性です。どちらも児童館を廃止することには変わりませんが、方向性が違うので混ざるとややこしいのです。 例えば、原理原則の五長について0123施設は児童館の良さがたくさん失われるから嫌だ、すると転用施設は0123を拡張して小学生も受け入れるからいいだろう、小学生も入れるならいいのかな?と勘違いしそうですが、これって上の0123+あそべえと同じ構造なんです。児童館の良さなんて保たれません。それ以前に五長はどうでもいいの?説明会で武蔵野市こども家庭部長が「市民の代表が決めた長期計画に書いてある」と振りかざしてくるから五長の話をしてるのに。

ちょうど今、五長の調整計画を作っているところなので、長期に渡って揺るぎなく運営できる施設を考えればいいのにと思ってしまいます。が、過去の計画を見る限りフラフラしているので無理なのかな。しっかりとした理念があれば必然的に決まってくると思うんだけど。

児童館を廃止したいことだけはブレてません。ここだけはしっかりしてる。

緊急待機児対策も重要です。本年度からの事業なので、もう10ヶ月もたちました。緊急ではない待機児対策もできあがってるでしょう。待機児の保護者を安心させるためにも早めのアナウンスが必要です。また、もし対策を実行できるなら児童館の二階のような一時的な施設から一日も早く引越ししたいと現利用者も考えているのでは?

2015年1月26日月曜日

そもそも桜堤児童館機能って何?

まずは最低限の条件を決めてるのが法律だとか条令なので、調べてみると武蔵野市ではこうなっていました。

武蔵野市立児童館条例
第1条 この条例は、児童の健全育成を図るため、児童福祉法(昭和22年法律第164号)第40条に定める児童館を設置する。

なるほど、で、児童福祉法の該当するところは

児童福祉法
第四十条  児童厚生施設は、児童遊園、児童館等児童に健全な遊びを与えて、その健康を増進し、又は情操をゆたかにすることを目的とする施設とする。

むむむ、情操とな。なんやそれ。調べてみました。

● ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説
センチメントともいう。広義の感情のうち,人が特定の対象に関して持続的にいだく複雑な感情的傾向をさす。自己に対する自負心,家族に対する愛情,他人に 対する尊敬や軽蔑など対人的な情操のほかに,さまざまな事物や観念,特に学問,芸術,道徳,宗教などの文化的価値を有する対象に対する情操がある。

● デジタル大辞泉
美しいもの、すぐれたものに接して感動する、情感豊かな心。道徳的・芸術的・宗教的など、社会的価値をもった複雑な感情。

● 三省堂 大辞林
最も複雑で,高次の感情。感情の中で,最も安定した形をとり,知的作用・価値を伴う。美的・道徳的・知的・宗教的の四つに分けられる。

余計分からなくなった。児童の体と心を良い方向に成長させるということかな?場所が与えられればいいだろうということでないことは分かる。

とにかく児童館機能は「児童に健全な遊びを与えて、その健康を増進し、又は情操をゆたかにすること」なんですね。これに桜堤児童館の良いところ、例えば、職員が利用者親子をよく看ていて、適切なタイミングで適切な声掛けをしてくれるなど、が加わって桜堤児童館機能ということになるのかな?

2015年1月25日日曜日

えっ?児童館無くなるの?

市は、昨年末には4ヵ月後の2015年3月末で児童館を廃止して、4月からは別の施設として利用しようと計画していました。2015年1月、もし、この計画が実際に動いていたとしたら残すところ2ヵ月半という時期に、未だに桜堤児童館は廃止の方向だということを知らない人がいます。それが、武蔵野市の東側に住んでいるならよく分かる話なのですが、まさかの現利用者なのです。市はいつまでに、どれだけの人に、知ってもらえたら十分だと考えているのでしょう。

昨日1月23日、児童館の門の前で利用者にヒアリングしたところ、やはりまだ知らない人がいました。児童館でもギリギリ作戦を実行する気なのでしょうか。無くなるのが決定してから大々的に発表して、利用者は反対したくてもできない。何の手立ても打てない状況を作り出そうと。

まるで倒産&夜逃げした事務所の前に債権者がたむろしてるのを想像してしまいました。

しっかり広報はしてるって?長期計画に書いてある。説明会もした。

じゃ、何でまだ知らない利用者がいるの?今知ってる人も上のヒアリングでは「児童館廃止に反対する要望書に署名をしたから知ってる」という人が多かったです。それ以外は積極的に関わっているか、周りから漏れ聞こえる情報をつぎはぎで想像して「何となく知ってます」という人でした。それって市から聞いたんじゃなくて、利用者ネットワークから得たんです。

市はしっかり広報し、利用者から意見を取り入れるべきです。ただ、上のヒアリングでも署名で云々とあったので、反対意見が増えるから嫌かもしれませんが。

児童館のことも知らない市民を集めてワークショップで市政について話し合わせ、児童館転用について反対意見は出なかった。だから民意は転用反対じゃない。なんて理論は成り立たない。

話を聞く相手は、ナントカ委員会やナニソレ市民じゃなくて現利用者や元利用者です。

2015年1月24日土曜日

市長に児童館を知ってもらおう

昨年末の一般質問に回答する邑上市長の様子を見ていると、あまり児童館のことを知らないんじゃないかなという印象を得ました。児童館は継続して何年も利用する施設だから、そう簡単に良さを体感できないからしょうがないです。ということで、市長に児童館がどんなに良いところで、どんなに助かって、どんなに役に立ってるかを教えてあげましょう。そして、市長にも児童館を残したい・増やしたいと思ってもらえるようにしましょう。幸い武蔵野市には市長に直接お手紙を送るシステムがあります。「市長への手紙」です。

方法は四つあります。送る際は本文の他に必ず、お名前、住所、電話番号、メールアドレス、年齢を記入しなければいけません。

(1) WEBフォームから送る
下のページより、入力できます。
https://www.city.musashino.lg.jp/cgi-bin/mayor.cgi?mail=00100403

(2)メールで送る
下のメールアドレスまで必要事項を書いて送ります。
sec-katsudou@city.musashino.lg.jp

(3)封書で送る
下の宛先まで必要事項を書いて送ります。
〒180-8777
武蔵野市緑町2-2-28 武蔵野市長 宛

(4)「市長への手紙」専用便箋・封筒で送る
児童館の近所ですと、西部コミセンに一式があります。玄関入ってすぐのピンク電話の下です。これで送りますと、郵便代がかかりません。ただ、便箋が見事に変色しています。


2015年1月23日金曜日

討議要綱がほぼ固まりました

昨日の五長・調整計画策定委員会で配られた討議要綱案は今後ほぼ修正は入らないとのことですので、ここから児童館に関係ありそうな部分だけを抽出します。全編はこちらのページに載せました。クリックする際は重いのでご注意ください。

続きは後ほど……

2015年1月21日水曜日

桜堤のふるさと

ブログを書く時間がないときの写真頼り

桜堤地区にあるだんご屋「ふるさと」。近所で大人気。その証拠に写真左下に「さくらのこどもクラブ」から感謝状が写っています。今取り扱ってるのは、あまから、しょうゆ、あんこのだんごと今川焼きです。昔はお好み焼きも売ってました。

包装紙(ビニル)に残ったあまからのタレも串ですくって食べちゃいます。

ふるさとのだんご

2015年1月20日火曜日

しゃべるほど いつかはばれる にまいじた

またもや川名ゆうじ議員のブログに長文が掲載されています。勉強になります。それは市議会の議事録の最終稿を作るための速報版というものだそうです。武蔵野市の議事録はオンラインで読めるんですね。しかも検索までできます。知らなかった。これはいいですね。ビデオだとじっくり考えたり反復して読むことが難しいです。

ブログに掲載されているのは2014年12月の文教委員会での議論のうち児童館に関係する部分です。議会ではこんなことを話してるんだと分かりました。

分かったついでに少々突っ込みを入れちゃいましょう。

【0123施設ではなく複合子育て施設 】
市職員曰く、「6月からの市民の説明会でも説明したところ、その後の社会情勢の変化とか、子どもがここでふえているというのもありますし、住民の方、地域の方、御利用者の方からも、もう少し幅広いものが利用できる施設になってほしいということで、」

6月1日のワークショップでも、9月2日と11月27日の説明会でも、児童館の存続を訴えています。それなのに委員会にはこんな説明してるとは、オブラートに包んで言っても「ミスリード」、言っていいなら「嘘」、いずれにしても委員に市民の意思を曲げて伝えています。まさか、策定委員会でもこんな技使ってないでしょうね。もしかして我々市民にも……何を信用したらよいのか。自分で調べるしかないのか。

【状況は変わっている】
市職員曰く、「0123化というのはその当時の認識のもとに書かれたもので、それ以降、西部地域の子どもの急増という事象が発生いたしました」

市は五長のころとは状況が変わっているのをちゃんと認めているようです。五長策定時から状況が変わったものを調整するのが、調整計画では?ただ、桜堤のマンション群がどうなるかは、市はずいぶん前から分かってたはずなので、五長にそれが反映されていなかったのはなぜなんだろう?それとも市に内緒でこっそりマンション作った?

【場所はある】
市職員曰く、「今ある児童館の中で常設の親子ひろば、これは至急手当てをして、皆さんの居場所というのを確保しないといけない」

児童館の二階に緊急待機児童対策でグループ保育が入っています。これが平成27年度いっぱいの契約なので、二階が空けば広い空間が確保されます。今でも小学生がやってくる15時までは乳幼児専用みたいなもんじゃないのかな。

むむぅ、こんな話してるのか。

2015年1月18日日曜日

2007年、井口良美議員(当時)の一般質問

平成19年第2回定例会の一般質問にて井口良美議員(当時)が児童館について質問しています。

○児童館建設等について
 ・0123施設を西部地区に建設することについて
 ・児童館、児童センターの建設について

井口議員は武蔵野市の東中西それぞれに、児童館と0123施設の両方の施設を建設したかったようです。

以下、ビデオから抜粋します。

今回の選挙戦を前に、市内何箇所で市民対話を意見交換を行ってきました。市民の声を聞く機会がありました。なぜ武蔵野市には児童館がないかとのことでした。

前市長は児童館を増設する考えは無いとのことでした。

タウンミーティングでは市民の意見等で、西部地区だけでなく東部・中部にも建設して欲しいという声が多くあります。児童館は小学校施設を利用した地域子ども館あそべえとは異なるもので、少なくとも東部・中部・西部の三駅圏に児童館を設置すべきであると考えるが…

その質問に対して邑上市長の回答は

一期、二期、の長期計画を見ると児童館についてのさまざまな検討をしていくという記述かがる。近々の長期計画では児童館のニュアンスはかなりトーンダウンしている。
一館ではバランスが悪い。中途半端。

本当に邑上市長の意見かどうかは知りませんが、2007年の時点でも児童館を廃止したがっているように感じます。

2007年には0123施設はあったにもかかわらず、西部地域以外でも児童館を求める声があったのですね。そのときから既に7年以上経っているので当時声を出されていた方たちはもう子育ても終盤かもしれません。現在の子育て世代の声はどうなのでしょう。

2015年1月16日金曜日

間に合いません、ギリギリ戦法

境幼稚園を廃園にし、一旦更地にして、境こども園を作ったときにこんなことがありました。園舎内に子ども協会の事務所スペースを作るため、園庭が狭くなるというのです。これに反対する市民が運動をおこしました。

陳受23第16号(結果:採択)境こども園(仮称)建築計画における境幼稚園の園庭規模と幼児教育環境の確保に関する陳情[PDF]

この陳情は議会で採択され、めでたしめでたしとなるところでした。が、この後ギリギリ戦法で反撃を食らうことになるのでした。

川名ゆうじ議員のブログによると、

陳情が求めていたことは、現在の園庭を残して欲しいというもので趣旨と違うとの質問があった。答弁では、できる限りの対応をした結果が今回の案。陳情で求められていた要望は、築山と砂場の面積へのこだわりであったことから考え直したもので、園庭の機能をよりよいものにするとの観点で考えた。先の陳情採択にあたって本会議で各会派からの討論があったが、その趣旨も踏まえた。これ以上、変更するとなると開設時期は遅れると考えた最終案と答弁だった。

陳情では園庭を全て残して欲しいと訴えているのに対して、市は僅かな譲歩を見せ、それ以上は開設時期が遅れる、園庭を取るか、開設を取るかと迫っているようです。「これ以上時間使って開設が遅れたらあなたたちのせいですからね。」と脅されているようです。こんなこと言われたらいくら小さな実でも食べるしかありません。悔しかったことだと思います。

でも、実際に時間が無いのは市職員の仕事に問題があるので、責任を取るのは市のはずなんですけどね。市民でも、議会でもありません。

何名かの議員さんのブログに妥協をした痕跡がありました。

先の本会義での討論のなかには、園庭を広くして欲しい気持ちが分かるが、園庭さえない保育所で過ごす子どももいることを考えれば、少しだけ我慢して欲しいとの主張があった。そのとおりだと思う。園庭がなくなったのではないのだし、園庭の詳細は、まだまだ煮詰めることができる。園舎自体の見直しこの案を最終として境子ども園の開設を目指してほしい。これ以上の見直しは開園時期を遅らせることになるからだ。


私たち文教委員に資料が渡されたのは、開会の数分前であり、多くの委員が図面を読み込む時間が足らなかったのではないかと思います。

一見、前回の委員会で示された図面とほとんど同じ図面でしたが、よくよく見ると、西南の保育室が50センチ後退し、園庭が少しだけですが広くなっていました。

最近行政側の説明や図面の提出が大変遅く、丁寧さに欠けるということがよく指摘されていましたが、今回も、微妙な修正図面であったので、事前に丁寧に説明してほしかったと思います。

(中略)

特に今回は、建設工期が大きな争点になってしまい、本来の幼児教育の在り方などという本質的な議論が、工期の議論に埋没されてしまいがちだったことも残念でした。

もっと早い段階での本質的な議論ができなかったのか、委員会を進めるにあたって率直な感想をもちました。


どうも、建築計画を見直すと工期が遅れ、25年4月の開園に間に合わないと言いたいようですが、陳情趣旨は第一に園庭の規模と幼児教育環境についてです。
開園についてはもちろん、守るようにしていただきたい。いや、守るべきです。と私も思っています。
しかし、その前段で皆さんが述べていたように市民や保護者、議会に対しての説明が足りなかったからこその陳情ではないでしょうか。議論をもっと早めにしていれば、時間的な問題はありません。また、時間的問題を議論の中心にする必要もありません。

二階に事務所が無かったらどうなってたんでしょうね。何で子どもたちが羽を伸ばす所に愛想の悪いおっさんがうろうろしないといけないんだ?

結局、沖島工業の倒産で開園時期は半年遅れてしまいました。

聞いた話では、この件以外にも似たような状況が多々あるようです。確かなことは分からないし、調べ上げる時間もないのでここでは書けません。

何かを盾にギリギリの段階で選択を迫るこの戦法はなかなか上手いと思います。けっこう成功するんじゃないでしょうか。ただ、後味は相当悪いんだろうな。何でこんな風に信用なくしたり、嫌われたりする仕事の仕方をするんだろう?何かするんだったら、喜ばれたり、社会の役に立った方が気分よかろうに。

市民や議会はギリギリ戦法を先読みして、事前に手を打つ必要がありそうです。

2015年1月15日木曜日

予算を奪い合う子どもたち

「本間まさよ後援会News第52号(2015年1月1日)」で、本間議員の発言として、「市はこの間、子育て施策の財源は、他の子育て施策を削って財源を生み出す、という説明をしているが、それは間違っている。……」と紹介しています。

市は、子育て施策間で予算を奪い合えと言っています。声が大きい方が勝ちです。声の張り合いをさせて市民同士で仲間割れさせたいのでしょうか。どこを削って、どこに付けるか分かりませんが、すごい話だと思います。金額が妥当かなんて関係ないんですね。もちろん、人件費など無駄な出費は削っていかないといけないのは確かだけど。

市の出費(一年)の例
公立保育園 16~17億円(平成22年度~25年度) ※1
児童館    4~6千万円(平成16年度~23年度) ※2 ※3
文化会館  6億円(平成16年度~18年度) ※4

※1 事務事業(補助金)評価 実施結果集(平成24年度評価実施版)
※2 平成19年度 個別事務事業評価 評価シート 児童館の管理運営
※3 事務事業あり方評価・検討(個別事務事業評価)実施結果集 平成23 年度評価実施版
※4 平成19年度 個別事務事業評価 評価シート 市民文化会館の管理運営

2015年1月14日水曜日

0123施設でいいの?

世間では0123施設はかなり評判がよいようです。ブログの記事などを読んでいると、お友達と誘い合ったりして遠くから電車や車に乗ってわざわざでかけてくるという方もおられるようです。何がそんなにうけているのか、だいたいが、ウッディーで広い室内、高級感のある遊具、小学生が走り回ってないこと、無料で利用できることなどを挙げています。小学生が走り回ってるって……武蔵野市以外の児童施設では小学生と乳幼児が危険にならないような対処はしていないのかな?
残りの二つについては記事からは特別感を感じられます。ビールで言ったらいつもの児童施設は発泡酒、0123施設はセント・セバスチャン。買い物で言ったら、スーパーと三浦屋とか紀伊国屋。要はハレとケでいったらハレの施設なんだろうな。

あまり褒めてばかりもナニなんで、別の例では常連グループがゴニョゴニョと否定的な意見もありました。

ハレとケの話がでました。ハレの施設もいいのですが、生活と密着した施設はケでいいんじゃないかと思います。華やかさよりも大切なもののために。例えば、子どもの安全は守られているか。スタッフは見守ってくれているか。地元との繋がりを作れるか。広い年齢の社会を作れているか。子どもの創意工夫を引き出せるか?他にも児童館ガイドラインを読むと大切なことが書いてあります。

ところで武蔵野市には「武蔵野市子育て支援0123条例」という条例があります。この条例では武蔵野市民専用の施設となっています。が、現実には市民かどうかは関係なく利用できます。

「第7条 0123施設を利用することができる者は、武蔵野市内に居住する0歳から3歳までの乳幼児及びその親とする。ただし、第1条の目的を達成するために、市長が特に必要があると認める者は、この限りでない。 」

その内訳は少々古い情報ですが、平成18年度で次の通りです。このときの市の支払った額は9,400万円でした。(平成19年度 個別事務事業評価 評価シート 0123施設管理運営事業より)

吉祥寺
市内 7,130人
市外 7,680人

はらっぱ
市内 16,419人
市外 9,798人

これだけの割合で市外者利用となると、地元との繋がりを作るのはなかなか難しそうです。しかも、4歳になった時点で0123施設内での交流はできなくなります。

五長の調整計画で策定委員の希望により市職員によるワークショップが行われました。そのときの職員の意見に「子どもを産み、育てやすいまちになるために、切れ目のない支援体制を構築する必要がある。2人目、3人目を生みたくなる環境づくりが必要。 」というものがありました。本当に切れ目のない支援ができるのはどの施設か、2人目、3人目を生みたくなる環境はどの施設が提供できるのでしょうか。0123施設は一人っ子の家庭には便利だと思いますが……

2015年1月13日火曜日

「市民が主役!」って誰が言った?

我らが市長、邑上守正さんです。



市民が主役!まちづくり市長の奮闘記 武蔵野を愛すればこそ

武蔵野市の図書館にもあります。

2014年冬ごろから市の根幹に関わる長期計画(調整計画)の策定委員会を数回傍聴することができました。市長のこの言葉、かなり怪しいです。

2015年1月11日日曜日

なぜか二階にも事務所

あまり転用後の話しはしたくないのですが……

2014年11月27日の説明会で配られた資料を見ていて気が付きました。境こども園の前身、プレこども園が二階に居候していたときからずっと二階にも事務所があったので慣れきっていました。今までは、児童館と居候施設の二つの事業があったので二つも事務所があったのですが、今度、児童館を転用する施設には事務所が二つも必要ないはずです。


あれれ、この構造どこかで見たぞ。そう、境こども園と同じじゃないか。

境こども園の二階には、武蔵野市子ども協会が入っています。待機児童が……と騒いでるわりに、のんきに大人の事務所がこども園に入っています。大人の事務作業なんてどこでもできるんだから足りない足りないといわれてる保育施設の中に作ってどうするんだ?ここに事務所を作らなかったら、余計なトイレとかなんだかわからないこまごまとした部屋も要らなかったのでは?

というのはおいといて、児童館転用施設の二階事務所ってこども園みたいに、運営団体の事務所も新施設の中に入ろうってことかな?待機児童入れないで大人入れてどうするの。

2015年1月10日土曜日

0123施設の生い立ち

桑名市の市議会議員、愛敬重之さんのレポート「福祉安全委員会行政視察報告書」に0123事業のきっかけが載っていたので引用します。

0123施設は、吉祥寺とはらっぱと2館、吉祥寺開館は平成4年11月、はらっぱ開館は平成13年5月です。0123のきっかけは、昭和61年9月に設置された武蔵野市子ども問題懇談会です。当時、都市化、核家族化、地域コミュニティの希薄化などから、幼い子どもと親たちの遊び場がない、友達ができない、夫が仕事に出かけると母親と子どもだけの狭い生活にとじこめられるという状況が見受けられました。また、育児ノイローゼや子ども虐待なども憂慮された状況にありました。

0,1,2 歳の80%近くと3歳児の半分が家庭保育の子どもたちで、これら乳幼児には市の施策がされていないということで、子ども問題懇談会に、(1)子どもの発達環境の現状と問題を明らかにすること、(2)その問題解決のための従来の行政の枠をはなれて考え、実行の方策を立てることの2点が市長から諮問されました。

答申の中で、子どもに保護と豊かさ発達環境を提供する新しい子どもの発達環境「子どもコミュニティ」は、地域、市民と行政との共同作業で創出できるということが盛り込まれ、実現の方策が提言されました。

ちょうどその頃、市内に長い伝統をもつ私立幼稚園が閉園されることとなり、その跡地に0123吉祥寺が建設されることとなりました。

0123施設ではなく児童館を作ればよかったのに……

そういえば、 武蔵野市事務事業・補助金見直し委員会の作成した「新たな市政構築に向けて」という資料に0123施設の補助金について書いてありました。

家庭で乳幼児を保育する保護者への子育て支援であることは理解できるが、保育園に子どもを預ける家庭への支援と比較し、同様の支援が提供されるという本事業の説明は、市民のニーズ(もしくは地域の課題)を踏まえているものか、再検討が必要であると考える。

なるほど、たしかに保育園に預けていないで家庭で子育てをしていると、どこからも何もいただけません。一方保育園へは一人頭約200万円市は支払っています。200万円払わずに済むんだから0123施設くらいは作りますね。4歳、5歳については、どこかしらの幼稚園や保育園に行くだろうから差はあれどまんべんなく補助金を出してるから、特別に施設を作らないでいいということですね。

だから児童館でなくて0123施設なんだ!

ちなみに田辺あき子議員のページによりますと、旧境幼稚園では一人頭約100万円かかっていたようです。

2015年1月9日金曜日

桜堤児童館遊び:ウルトラトレーナー

運動不足にいかがでしょう。すごく疲れるゲームです。

大人の背丈より大きい壁です。この壁の中に光るスイッチが十数個埋め込まれています。これらのスイッチの一つがランダムな順番に光ります。光ってるスイッチを押すと1ポイント加算され次のスイッチが光ります。これを1分間に何回できるか競います。冬場は太陽の位置が低くて光がよく見えません。カーテンをちょっと閉めさせてもらいましょう。

子供たちは誰かがウルトラトレーナーをやっていると乱入してきます。光るものや、動くものにすぐ反応してしまうのでしょうか。集魚灯に集まるイカか?秋刀魚か?子供たちはキャッキャいって楽しんでますが、大人はマジでやります。子供たちがいるとゲームにならないので、すいてるときにやるのがこつです。それ以前に子供たちの遊びが最優先か……

っていうか、これ「ウルトラトレーナー」って名前だったんだ?

2015年1月8日木曜日

第7回策定委員会を傍聴してきました その三 条例の解釈

以前触れた長期計画条例による長期計画の解釈が副市長から紹介されました。議事録はまだ公開されていないし、録音もできていないので、これから書くことは記憶とメモ頼りです。精確ではありませんが概ねあっていると思います。また、数名の市議会議員さんも傍聴されていましたので、同じ内容を聞いているはずです。鍵となる言葉はこの二つです。

「長期計画条例には長期計画が最上位プランだとは書いていない」

「アクションプランとのズレが多少生じることはあるが整合性は保つ」

つまり、こういうことがまかり通るようになります。

「長期計画に何が書いてあろうと、そんなの無視して都合のよいアクションプランを作ってそれを実行する。整合性?そんなの実行する側と解釈する側が同じなんだから、保たれてると言えば保たれるんだよ。」

一旦、長期計画が足かせになったら、市はその計画を修正するか、期限が切れるのを待たないといけません。その予防策でしょうか。うまいことやったもんです。しかし、こんな解釈をしていると、長期計画の価値は無くなり、市民の信頼もますます失うことになります。

条例〔ママ〕にはこうも書かれています。

「この条例は、武蔵野市(以下「市」という。)が市政に関する長期的かつ基本的な計画を策定することにより……」
「市が実施する政策は、すべて長期計画にその根拠がなければならない」

しっかりとした目的の元に誠意をもって長期計画を作り方向性を示し、アクションプランでどうすればその方向性を実現できるか考え実行する。従来どおりの方が筋も通って論理的に美しいです。第五期長期計画(15ページ下の方)の中でも「最上位計画である長期計画と…」というフレーズがあったり、市のWEBサイトにもこう書かれています。

第五期長期計画の策定について
「長期計画は、各分野に定める個別計画(健康福祉総合計画・子どもプラン・都市計画マスタープラン等)の上位に位置し、財政見通しのもと、市が目指すべき方向ややるべきことなどを定めるもっとも重要な計画です。」

第五期長期計画(平成24年度から平成33年度)
「平成24年度から33年度までの10年間の市政運営の指針であり、市が目指すべき方向性や取り組むべき政策を定める市の最上位計画「武蔵野市第五期長期計画」を策定しました。」

計画ツリー(第五期長期計画第2章長期計画策定方式より引用)
計画ツリー(第五期長期計画第2章長期計画策定方式より引用)


長期計画を頂点とし、予算まで繋がるこの計画ツリー構造に意味が無いとしたら、真面目に長期計画や調整計画の策定に関わるすべての人を馬鹿にしていることにもなります。

2015年1月7日水曜日

第7回策定委員会を傍聴してきました その二

桜堤児童館とはもしかしたら桶屋が儲かる話くらい関係があるかもしれない話です。桜堤地区はとにかく施設が足りないようです。たとえば、桜野小学校の教室、保育施設、学童保育等々。そんなところに元公共施設の大きな空き地が二つあります。 くぬぎ園跡と旧桜堤小学校の跡地です。それぞれ五長から高齢者向け施設とスポーツ広場という路線は変わっていません。

スポーツ広場がどんな施設になるかビジョンが示されていないのでよく分かりませんが、近くに小金井公園もあるし、その敷地内に体育施設もあります。そんなところに新しいスポーツ広場いる?むしろ普通の公園でボール遊びできるようにしたほうが喜ぶ人多いと思います。昔はどこでもゴムボールで野球やったりキックベースやったりできたもんだけどね。最近の子どもはかわいそうだよ。

三角ベース、ろくむし、けいどろ(どろたん)、缶けり、ドッジボール、べったん(メンコ)、いい響きだ。書いてるだけでワクワクする。

話がそれてしまいました。施設以外にもおもしろいことが討議要綱(案)に書いてありました。

「市民ニーズを的確に市政に反映していくため、多くの市民、関係者や関係団体等の参加により本市の多くの計画や方針が策定され、事業が実施されているが、『市民参加』という形式が形骸化することがないよう、常に新しい時代の市民参加のあり方を追及する」
討議要綱(案)

形骸化とは元々あった中身が無くなって形だけ残ることなので、はじめから中身がなかったものはそれに当たらないでしょう。そういうのはハリボテというのでは?昨年、「嘘も百回繰り返せば真実になる」という言葉をよく目にしました。「市民参加」と何度言ってもけっして真実にはなりません。真実になるどころか挙句のはてには信用を失うことになります。

委員の発言では、調整計画の内容についてはもちろんですが、策定方法の問題点が指摘されていました。たとえば、上にもある市民の意見の取り込み方や、市民の代表でもない策定委員会が施策のプライオリティを判断するのはおかしいなどです。ここでも市民参加ができていない点について指摘されています。これから「市民参加」という型に中身を入れていく作業になるので、市民参加はまだまだこれからです。

もう一点おもしろいなと思った発言がありました。「予算が付かないと実行計画にならない」ということです。つまり、どんな手段を使って長期計画に盛り込もうと、市民の代表の議会がその予算を通さなければ実行できないということです。ただ議会には十数名の議員しかいません。 議員も人間です。何らかの方法で抱き込んだり、意図せぬ行動をさせることもできます。議員は正義感を持って行動し、市民はそれをちゃんと見てないとね。

2015年1月6日火曜日

第7回策定委員会を傍聴してきました その一

2015年1月6日(火)
武蔵野プレイスで行われた第五期長期計画・調整計画(五長)の第7回策定委員会を傍聴してきました。

実は武蔵野市の長期計画についてはその言葉すらつい最近まで知りませんでした。2014年に数回開かれた桜堤児童館の今後についての説明会で、何度か「市民の代表が作った長期計画に従ってやってるだけ」というようなことを言われてはじめて長期計画というものを知りました。なになに長期計画ってのがあるんだ?それじゃ児童館の行く末は長期計画で決まっているんだ。ということで、長期計画について調べることになります。長期計画は市民参加で作る…うんたらかんたら。

なるほど、長期計画を修正・変更できれば児童館の行く末を変えることができるのか。そして2014年と2015年はちょうど長期計画を調整する時期だということがわかりました。それじゃ、児童館を廃止しないように調整してもらおう、ということで今日までやってきました。

しかし、前回の策定委員会のことです。市の企画ナントカ課のおじさんから突如児童館の件は現在の討議要綱では取り扱わない宣言がありました。唖然としました。市民参加と策定委員の全否定です。長期計画の存在価値すらも揺るがす自爆発言。ドッカーン

そして今回、その尻拭いのためか、委員の児童館問題提起に対して新しい説明がありました。「桜堤児童館については、議員も含め、別部署で議論を進めているので、並行して策定委員会で議論することはできない」とのことです。議論を進めてる途中に児童館条例廃止案を提出しようとする?市は12月の文教委員会で次の定例会でその案を提出する旨を議会に説明したそうです。この行動を見ても上の説明には無理があります。

しかし、今回こう発言してしまったので議論は進めてもらわないと困ります。ましてや廃止案を近々の議会に提出するようなことは、どんなことがあってもありえません。市民へのアプローチもまだ続けるそうです。

ところで、市民への説明会では長期計画で決まったことだからと言われ、長期計画では別途個別に議論してると言われ、これっていわゆる「たらいまわし」でしょうか?

2015年1月5日月曜日

川名ゆうじ議員、第一期長期計画からふりかえる

川名議員がブログで長期計画の初回から全部を洗いなおしました。あいかわらず内容たっぷりの記事です。私も、仕事の合間にオンラインで読めるものはチェックしたのですが、武蔵野市のページでは第四期基本構想・長期計画からしか載っていないのです。それ以降はただただ廃止に向かって進んでいますので、それ以前に吉祥寺・三鷹に児童館を作ろうと市が考えた時期があったなんて驚きです。

※桜堤児童館は昭和44年にできたので、初めの長期計画が発表される前からありました。

記事を読んだ感想は、児童館については40年以上、あーしよう、こーしよう、といろいろ言っていますが、結局何も起こってはいません。まるでパンクブーブーの漫才のようです。年末年始ご覧になられた方は多いのではないでしょうか。


オンラインで読めるデータ(平成17年以降)のみですが、長期計画・子どもプラン武蔵野などにおける児童館に関する取扱いの変遷をまとめています。なぜか平成17年が境なんです。何かあったのかな?