2015年1月8日木曜日

第7回策定委員会を傍聴してきました その三 条例の解釈

以前触れた長期計画条例による長期計画の解釈が副市長から紹介されました。議事録はまだ公開されていないし、録音もできていないので、これから書くことは記憶とメモ頼りです。精確ではありませんが概ねあっていると思います。また、数名の市議会議員さんも傍聴されていましたので、同じ内容を聞いているはずです。鍵となる言葉はこの二つです。

「長期計画条例には長期計画が最上位プランだとは書いていない」

「アクションプランとのズレが多少生じることはあるが整合性は保つ」

つまり、こういうことがまかり通るようになります。

「長期計画に何が書いてあろうと、そんなの無視して都合のよいアクションプランを作ってそれを実行する。整合性?そんなの実行する側と解釈する側が同じなんだから、保たれてると言えば保たれるんだよ。」

一旦、長期計画が足かせになったら、市はその計画を修正するか、期限が切れるのを待たないといけません。その予防策でしょうか。うまいことやったもんです。しかし、こんな解釈をしていると、長期計画の価値は無くなり、市民の信頼もますます失うことになります。

条例〔ママ〕にはこうも書かれています。

「この条例は、武蔵野市(以下「市」という。)が市政に関する長期的かつ基本的な計画を策定することにより……」
「市が実施する政策は、すべて長期計画にその根拠がなければならない」

しっかりとした目的の元に誠意をもって長期計画を作り方向性を示し、アクションプランでどうすればその方向性を実現できるか考え実行する。従来どおりの方が筋も通って論理的に美しいです。第五期長期計画(15ページ下の方)の中でも「最上位計画である長期計画と…」というフレーズがあったり、市のWEBサイトにもこう書かれています。

第五期長期計画の策定について
「長期計画は、各分野に定める個別計画(健康福祉総合計画・子どもプラン・都市計画マスタープラン等)の上位に位置し、財政見通しのもと、市が目指すべき方向ややるべきことなどを定めるもっとも重要な計画です。」

第五期長期計画(平成24年度から平成33年度)
「平成24年度から33年度までの10年間の市政運営の指針であり、市が目指すべき方向性や取り組むべき政策を定める市の最上位計画「武蔵野市第五期長期計画」を策定しました。」

計画ツリー(第五期長期計画第2章長期計画策定方式より引用)
計画ツリー(第五期長期計画第2章長期計画策定方式より引用)


長期計画を頂点とし、予算まで繋がるこの計画ツリー構造に意味が無いとしたら、真面目に長期計画や調整計画の策定に関わるすべての人を馬鹿にしていることにもなります。

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